「保湿しても、カサカサする」
「粉をふく」
「秋から冬がつらい」――。
乾燥肌のご相談で、私たちが実際によく伺う言葉です。
この記事では、なぜ保湿をしてもカサカサが続くことがあるのか、ご相談で見ている3つのタイプ、そして実際のご相談の経過を、オンライン漢方相談薬局の嶺耀堂(Reiyodo)が解説します。
「肌質だから仕方ない」「年齢のせいだから」とあきらめている方にこそ、読んでいただきたい内容です。
【この記事の結論:繰り返す乾燥肌に対する漢方の考え方】
- 乾燥肌の正体: 皮膚の水分と皮脂が不足して、カサつき・粉ふき・かゆみが出やすくなった状態です。空気が乾く秋から冬に悪化しやすく、掻き壊すと赤みや湿疹に進むこともあります。
同じ「乾燥」でも、炎症・ホルモンバランス・加齢と、背景のタイプは人によって違います。 - タイプは大きく3つ: 炎症タイプ/ホルモンバランスの乱れタイプ/加齢タイプ。
タイプによって、お選びする漢方の方向性が変わります。 - ケアは両輪で: 保湿剤で外から潤いを守るケアと、潤いを内側から作るケア。「保湿しているのにカサカサが続く」なら、内側の出番です。
- 大事な注意: 乾燥だけでなく、赤みや激しい痒みを伴って炎症が強い場合は、アトピーやその他の皮膚疾患の可能性があります。まずは皮膚科の受診をおすすめします。
こんな方からのご相談が多いです
嶺耀堂の乾燥肌のご相談で多いのは、たとえばこんな方です。
- 50代女性: アトピーをきっかけに、乾燥が続くようになった
- 30代女性: ホルモンバランスの乱れとともに、肌が乾燥するようになった
- 70代男性: 年齢とともに、乾燥が悪化してきた
共通しているのは、単なる「肌質」ではなく、体の中の変化が乾燥の背景にある、ということです。
カサつきや粉ふきは、見た目にも、毎日の気持ちにも響きます。
保湿を続けてもカサカサを繰り返す場合、外側のケアだけで変えることは難しいかもしれません。
西洋医学の視点
乾燥肌は、皮膚の表面の水分と皮脂が減って、肌を守るバリア機能が低下した状態です。
カサつきや粉ふきだけでなく、外からの刺激に敏感になり、かゆみが出やすくなります。
掻き壊してしまうと、湿疹や赤みに進むこともあります。
対処は、保湿剤で皮膚の表面を守るケアが基本で、かゆみや炎症が強いときはステロイドなどの塗り薬が使われます。
嶺耀堂は「保湿をやめて漢方に」とは考えていません。
外側の保湿で肌を守りながら、「なぜ乾燥するのか」という体の側を漢方で整えていく、という組み合わせのご相談が多くなっています。
漢方の視点:同じカサカサでも、タイプは3つに分かれます
嶺耀堂では、乾燥肌のご相談を、東洋医学の観点から大きく3つのタイプに分けて見立てています。
ご自身に当てはまりそうなところを探しながら読んでみてください。
| タイプ | 当てはまるサイン | 漢方の方向性 |
|---|---|---|
| 炎症タイプ | アトピーなど、皮膚の炎症のあとから乾燥・かゆみが続いている | 炎症を鎮める漢方 |
| ホルモンバランスの乱れタイプ | 女性ホルモンの乱れや減少の時期(更年期など)から、乾燥が気になり出した | ホルモンバランスを整える漢方 |
| 加齢タイプ | 年齢とともに、体の潤い(血や水)が不足して乾燥している | 潤いを補う漢方 |
実際には、タイプが重なっている方も多くいらっしゃいます。
肌の潤いは、「外から塗るもの」である前に、「体の中で作られて、肌まで運ばれるもの」。
乾燥肌の土台は、皮膚の表面ではなく「潤いを作り、運ぶ体の力」にあることが多いのです。
だから「乾燥肌にはこの漢方」と1対1で決めるのではなく、きっかけ・年代の変化・睡眠や食事の傾向など、体調全体を伺ったうえで組み合わせを設計していきます。
症例経過:保湿してもカサカサが続くご相談
実際に嶺耀堂へご相談いただいた方の経過をご紹介します。
※お一人おひとりの実例であり、感じ方や期間には個人差があります。
50代女性:2年前から突然の赤みと乾燥、どれだけ保湿しても改善しない
2年ほど前から突然、赤みと乾燥が強くなり、塗り薬と飲み薬で少し落ち着いたものの、その後も乾燥と痒みと赤みが続き、どれだけ保湿をしても改善されないとのことでご相談いただきました。
「解毒機能を整えて、痒みや赤みを軽減する漢方」と「解毒機能を整え、皮膚の症状を緩和する補助の漢方」の2種類をお組みしました。
1ヶ月後、赤みはだいぶ落ち着いたものの、乾燥はまだ続くとのこと。
3ヶ月後、乾燥の範囲は少なくなった気もするが、痒みと赤みは相変わらず。
4ヶ月後、顔の乾燥と皮むけが改善しないため、漢方の内容を見直して様子を見ることに。
6ヶ月後、すぐに皮がめくれることはなくなり、気になる時にたまにステロイドを使う程度で、とても落ち着いているとのこと。
7ヶ月後には皮むけや赤みも落ち着き、ご本人のご希望により服用終了となりました。
途中で処方を見直した経過も含めた、正直な実例です。
ご相談では、こんなことを伺います
嶺耀堂のご相談はLINEを中心に行います。
乾燥肌のご相談で実際にお伺いしているのは、こんな内容です。
- 乾燥の場所と状態(カサつき・粉ふき・皮むけ・ひび割れ)
- かゆみ・赤みの有無と強さ
- きっかけ(アトピー・年代の変化など)と、悪化する季節
- 睡眠の状況(夜更かし・睡眠不足)と、食事の傾向(辛い物・刺激物)
- 今使っている保湿剤・塗り薬
「いつから・何をきっかけに・どの季節に悪化するか」は、体質を見立てる大事なヒントです。
患部のお写真があると、より正確に見立てられます。
先に知っておいてほしい、2つの注意
①赤みや激しい痒みを伴うなら、まず皮膚科へ
乾燥だけでなく、赤みや激しい痒みを伴って炎症が強い場合は、アトピーやその他の皮膚疾患の可能性があります。まずは受診していただくことをおすすめします。
治療中の方は、塗り薬を自己判断でやめずに、続けながら漢方を併用できます。
②「保湿しているのにカサカサ」なら、それは体質のサイン
保湿剤でうるおいを足す——外側のケアは乾燥肌対策の基本で、とても大切です。
ただ、保湿を続けてもカサつきを繰り返すなら、潤いを作っている体の側がまだ変わっていないサインです。
その土台の側を整えるのが、漢方の役どころです。
【先生コラム①】「保湿剤だけ」で様子を見ている方へ
担当薬剤師:倉本先生(製薬会社・調剤薬局での勤務経験あり)
皮膚の乾燥は、病院を受診するほどではないと、保湿剤だけで対処している方も多いお悩みです。
しかし、乾燥肌を放置することで痒みにつながり、掻き壊して皮膚の状態が悪化することもあります。
保湿剤を使っているのに肌がカサカサする、痒みが強い——そんな時は、内側からケアできる漢方の服用をおすすめします。
【先生コラム②】「年齢のせい」とあきらめる前に
担当薬剤師:宮本先生(調剤薬局・漢方薬局での勤務経験あり)
乾燥肌は「年齢のせいだから」「肌質だから」とあきらめてしまう方が多いのですが、同じ乾燥でも、炎症・ホルモンバランス・加齢と、タイプはさまざまです。
タイプに合わせて内側から潤いを整えることで、保湿剤に頼りきらない肌を目指せます。
ご紹介した50代の方のように、途中で処方を見直しながら落ち着いた状態にたどり着く方もいらっしゃいます。
焦らず、経過を一緒に見ていきましょう。
よくあるご質問
食事や生活習慣は、どんなことに気を付けるといいですか?
辛い物や刺激物は体の内側に熱を生みやすく、身体の潤いを失いやすいため、控えましょう。
また、皮膚の潤いは年齢とともに減っていきますが、夜更かしや睡眠不足も潤いを消耗します。早めの就寝も心掛けましょう。
病院のお薬と併用できますか?
はい、基本的には併用していただけます。
乾燥肌のケアでは、保湿剤や、かゆみ・炎症が強いときのステロイドなどの塗り薬が使われることがあります。
外側のケアと並行して、漢方ではその方の体質や生活習慣にも目を向け、体全体のバランスを整えることを大切にしています。
病院のお薬は自己判断で中止しないでください。飲み合わせの確認も行いますので、ご相談時にお薬手帳などでお知らせください。
店舗まで行けません。
オンラインだけで相談できますか?
はい、嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局です。
ご相談はLINEを中心に行い、お薬は全国どこへでも発送いたします。
相談料は無料で、お薬のご購入時のみ料金がかかります。
患部のお写真と文章で、ご自身のペースでお聞かせください。
アトピーのあとの乾燥・繰り返すかゆみについては、こちらの記事もどうぞ。
粉をふく肌を、「潤いの作りかた」から変えていきませんか
肌の潤いは、外から塗って足すだけでなく、体の中で作られるものです。
「保湿剤が手放せない毎日」は、体質から見直すことで変えていけます。
カサつき・粉ふき・かゆみは、あなたの体からの分かりやすいサインです。
乾燥の季節が来るたびに慌てる前に、潤いを作る体づくりを一緒に始めてみませんか。
嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局です。
全国どこからでも、LINEだけでご相談いただけます。
相談料は無料で、お薬のご購入時のみ料金がかかります。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
お届けする漢方について
当店では、医薬品である生薬を粉状にした ❝散剤❞ と呼ばれる、漢方薬を提供しています。市販のエキス剤よりも効果が期待できる、煎剤よりも飲みやすく安価なことから、現代のライフスタイルにより適していると考えたためです。さらに漢方の魅力をひきだすため、その方の体質・体調に合わせて専売薬局のみが取り扱える❝補剤❞を漢方薬と一緒に提供いたします。
オンラインだからできるサービス
服用中のお客様には、体調のお伺いをLINEを通しておこなっております。さらに体質や症状緩和の進み具合をみて、日々行える養生提案=ご自身で体調を整える方法 もアドバイスしております。 飲んだら終わりではなく、長く良い状態で過ごせることをスタッフ全員で目指しております。
専売薬局だけが取扱える、高品質な漢方薬を取り扱っています
取扱っているのは医薬品である漢方薬。 さらに伝統漢方研究会が製造する、専売薬局だけが取扱える漢方製剤になります。 一般的なドラッグストアなどでは入手することのできない、高品質なものを取り扱っています。 またお客様の体質を元に、漢方製材や生薬、自家製漢方薬をバランスよく組合わせることで、ご予算に合わせた提案をお出しすることができます。
漢方薬は近年、その効果が注目されていますが、世間の認知度はまだまだ低いのでは?と感じています。効き目が穏やか、副作用が無い、味はとても苦い、、実はそんなことはありません。症状によっては効果がすぐに感じるものや、副作用の強い生薬も存在します。カラダに合った漢方薬は、甘みを感じることもあると言われています。
私たちが一番伝えたい漢方薬選びのポイントは「ひとりひとりに合わせた薬を選ぶ」ということです。効果を最大限に引き出すためには、細かい症状の出方、その方の体質を考慮する必要があります。Reiyodoのオンライン漢方相談薬局では、AIによる体質チェックと漢方薬剤師のヒアリング、電話相談を組み合わせることで、みなさまの健康をサポートするお守りのような存在でありたいと、スタッフ一同研鑚しております。
漢方薬剤師 倉本 智里(くらもと ちさと)

製薬会社、化粧品会社、調剤薬局勤務などを経験。
その他、体の内側から体調を整える食養生や腸活の知識を習得。
関心のある疾患:皮膚疾患、婦人科疾患
【趣味】
菌活、腸活、カフェ巡り
漢方薬剤師 宮本 貴美(みやもと たかみ)

調剤薬局、漢方薬局での勤務を経験
漢方以外にもアーユルヴェーダ・メディカルハーブ・アロマ・分子栄養学など幅広く学び、国際中医師も所持
関心のある疾患は、婦人科疾患、不妊症、皮膚疾患
【趣味】
美味しいお店巡り、ヨガ、旅行、読書

