【中折れ・朝立ちしない】勃起不全(ED)の原因と対策!西洋医学と漢方のアプローチの違い

「性欲はあるのに、いざという時に十分に硬くならない」

「途中で柔らかくなってしまう(中折れする)」

「朝立ち(夜間勃起)が減ってきた」

「病院のED治療薬を試したいが、心臓への負担や副作用が心配」

満足な性交渉を行うのに十分な勃起が得られない、または維持できない状態を「勃起不全(ED)」と呼びます。
決して珍しいお悩みではなく、現在40代の5人に1人、50代の2.5人に1人、60代の1.5人に1人が勃起不全に悩まされていると言われています。

主な原因としては、「加齢」や「生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)」、「喫煙」、「アルコール」による血管へのダメージ(器質性)のほか、仕事の疲労やプレッシャー、妊活のタイミングなどの「ストレス」による精神的要因(心因性)など様々です。
また、前立腺肥大や精索静脈瘤などの疾患が関係しているケースもあります。
誰にでも起こり得るデリケートなお悩みだからこそ、お一人で抱え込まず、お身体の根本から活力とバランスを取り戻すためのケアを始めてみませんか。


目次

西洋医学の視点

西洋医学における勃起不全(ED)へのアプローチは、主に「PDE5阻害薬(バイアグラ、シアリス、レビトラなど)」と呼ばれる内服薬の使用が一般的です。
これらの薬は、勃起を阻害する酵素の働きを抑え、陰茎の血管を拡張させて一時的に血流を促すことで勃起をサポートします。
即効性が高く、多くの方に利用されています。
ただし、心疾患のある方や硝酸薬などを服用中の方は使用できないといった禁忌があり、顔のほてり、頭痛、動悸などの副作用が現れることもあります。

また、EDの原因を探る上で「今飲んでいるお薬の副作用(薬剤性ED)」も考慮されます。
例えば、高血圧のお薬(降圧剤)や精神安定剤、抗うつ薬、AGA(男性型脱毛症)の治療薬などがEDの引き金になることが知られています。
直接的な原因ではなくとも、日常的に頭痛などで鎮痛剤(ロキソニンなど)を多用して胃腸が弱っていたり、お身体が冷えていたりといった日々の体調不良が、間接的に活力の低下に繋がっているケースも少なくありません。


西洋医学と東洋医学(漢方)のアプローチの違い

西洋医学のED治療薬は、服薬したタイミングで局所の血管を拡張させ、強制的に「勃起状態を作り出す」という対症療法が基本となります。
いざという時の強力なサポートになる一方で、お薬の持続時間が切れると元の状態に戻るため、根本的な解決には至らない側面や、副作用への不安を感じる方もいらっしゃいます。

一方で東洋医学(漢方)は、「なぜ血流が悪くなっているのか」「なぜ活力が湧かないのか」「なぜ脳からの指令が上手く伝わらないのか」という、お身体全体のバランスの崩れに目を向けます。
漢方では、加齢に伴って低下した生命力(精力)を根本から養い、全身のドロドロとした血流をスムーズにし、過度な緊張やストレスで乱れた自律神経を整えることで、自然な勃起に至るための「お身体のベース」を立て直していきます。
局所を強制的に元気にするのではなく、「身体全体を元気にしながら、自然と下半身にも活力を巡らせる」という点が漢方の最大のメリットであり、心臓への負担や副作用をほとんど心配することなく、安心してお続けいただけます。


漢方が考える原因

Reiyodoでは、東洋医学の観点から勃起不全(ED)の原因を以下の3つのタイプに大別し、お客様の体質や症状に合わせてオーダーメイドで漢方をお組みしています。


原因のタイプ具体的な状態・特徴東洋医学(漢方)のアプローチ方向
体力、精力の衰え
(腎虚)
加齢や過労により、生命のエネルギー源である「腎(じん)」が衰え、体力・精力ともに落ちてしまっている状態。体力、精力をつける漢方薬を使用します。
無理に一時的な興奮を起こすのではなく、身体の根源的なエネルギーを補い、自然な活力を養います。
血液の流れの悪さ
(瘀血)
生活習慣(肥満・喫煙・運動不足)や加齢により血流が滞り、陰部に十分な血液が巡りにくくなっている状態。血液の流れを良くする漢方薬を使用します。
全身の血行を促進し、血管のしなやかさを保つことで、局所へスムーズに血液を送り込めるように整えます。
自律神経の乱れ
(ストレス)
妊活のプレッシャーや仕事のストレスで精神的な負担が重なり、脳から陰部への「勃起しろ」という指令がうまく伝わらない心因性の状態。自律神経を調節する漢方薬を使用します。
過度な緊張やプレッシャーを和らげ、リラックスした状態で脳と身体の連携が取れるようにサポートします。

【先生コラム①】『血流の悪さ』はEDのサイン?生活習慣と血管のエイジングケア

担当薬剤師:倉本智里(製薬会社・調剤薬局での勤務経験あり)

男性が「勃起」するためには、海綿体に一気に血液が流れ込む必要があります。
しかし、脂っこい食事や運動不足、喫煙などで血液がドロドロになり、血管が硬くなると(動脈硬化)、細い血管が密集している陰部には真っ先に血液が巡りにくくなります。
つまり、EDは「全身の血管からのSOSサイン」でもあるのです。

漢方では、この滞った血流を「瘀血(おけつ)」と呼びます。
血液の巡りを良くする漢方薬を用いることで、EDのお悩みだけでなく、肩こりや冷え、将来の生活習慣病リスクのケアにも繋がります。
お身体の内側からのエイジングケアとして、漢方を活用してみてはいかがでしょうか。

【先生コラム②】妊活のプレッシャーや仕事の疲れ…『心因性ED』と自律神経

担当薬剤師:武田隆芳(病院・調剤薬局での勤務経験あり)

30代〜40代の働き盛りの男性から増えているのが、「いざという時に中折れしてしまう」というご相談です。
不妊治療でタイミングを決められた性交渉へのプレッシャーや、日々の仕事のストレスで交感神経が過剰に優位になっていると、リラックスできずに「心因性勃起不全」を引き起こしやすくなります。

このような場合、体力だけでなく「気(自律神経)」の巡りを整えることが不可欠です。
心を落ち着かせ、プレッシャーに強いしなやかなメンタルを保つ漢方薬をお出しすることで、「自然と朝立ちするようになった」と喜ばれる方がたくさんいらっしゃいます。


勃起不全の症例経過

① 40代 男性(ここ最近のEDのお悩み)

最近になって勃起不全(ED)が気になり始め、ご相談いただきました。
体力、精力をつける漢方薬」と「血液の流れを良くする漢方薬」をお出しして1ヶ月服用いただいた所、勃起しやすくなり、日々の疲労も溜まりにくくなったとのこと。
2ヶ月目にはさらに調子が上向き、「朝立ち」もするようになりました。

② 40代 男性(数年前からの疲労によるED・精力減退)

2、3年前から、日々の疲労からくる勃起不全(ED)と精力減退に悩み、ご相談いただきました。
体力、精力をつける漢方薬」「血液の流れを良くする漢方薬」を服用いただいた所、1ヶ月目で日常の「疲労感」が抜けはじめ、活力が湧いてきたとのこと。
2ヶ月目には勃起するようになり、4ヶ月目には性交渉も問題なくできるまで自信を取り戻されました。

③ 30代 男性(仕事のストレス・疲労からくるED)

仕事の忙しさと疲労、ストレスからくる勃起不全(ED)にお悩みでご相談いただきました。
体力、精力をつける漢方薬」に加え、ストレスケアとして「自律神経を調節する漢方薬」をお出ししました。
1ヶ月服用した所で勃起するようになり、3ヶ月目には「朝立ち」も復活。
性交渉に対する不安もなくなり、順調に過ごされています。


勃起不全のお悩みに関するQ&A

病院で処方されたバイアグラなどのED治療薬と漢方薬は併用できますか?

はい、基本的には併用していただいて問題ありません。
いざという時は西洋薬に頼りつつ、漢方薬で「お薬に頼らなくても良いお身体のベース(血流や精力)」を日々作っていくという併用方法は非常に効果的です。
現在服用中のお薬(降圧剤ロキソニン等の鎮痛剤なども含む)がある場合は、飲み合わせを確認いたしますのでお薬手帳をご提示ください。

漢方薬を飲むと、どのくらいで変化を感じられますか?

お客様の年齢やお身体の疲労度合、原因(心因性か器質性か)によって個人差があります。
早い方では服用1ヶ月程度で「疲れにくくなった」「朝立ちする日が増えた」と実感される方もいらっしゃいますが、お身体全体の血流や精力を根本から立て直すため、まずは3ヶ月〜半年程度じっくりお続けいただくことをおすすめしております。

病院のお薬は心臓への副作用が心配です。漢方薬は安全ですか?

漢方薬は、局所の血管を急激に拡張させるような強い作用ではなく、ご自身の本来持っている回復力や血流を自然に高めていくため、心臓に強い負担をかけるような副作用はほとんどありません。
持病がありED治療薬を使えない方でも、安心してお飲みいただける漢方をオーダーメイドでお組みいたします。


併せて読みたい関連疾患・お悩み

勃起不全は、自律神経の乱れや更年期によるホルモンバランスの変化、生活習慣病に伴う血流の乱れと密接に関わっています。

以下の記事も併せてご覧ください。

【男性不妊】(性交渉の頻度低下や精力低下に伴う挙児希望への直接的な影響)
【男性更年期障害(LOH症候群)】(テストステロン(男性ホルモン)低下に伴う勃起力や気力の低下)
【自律神経失調症】(ストレスや交感神経の過緊張による血管収縮と勃起機能への悪影響)
【生活習慣病】(高血圧や糖尿病などによる動脈硬化と陰茎への血流不全)


漢方薬剤師 倉本 智里(くらもと ちさと)

製薬会社、化粧品会社、調剤薬局勤務などを経験。

その他、体の内側から体調を整える食養生や腸活の知識を習得。

関心のある疾患:皮膚疾患、婦人科疾患

【趣味】
菌活、腸活、カフェ巡り


漢方薬剤師 薬局長 武田 隆芳(たけだ たかよし)

実績:病院勤務4年・調剤薬局勤務8年の臨床経験 合計12年間

西洋医学の最前線で多くの患者さんと向き合う中で、薬で症状を抑えるだけではない「根本的な治癒」への渇望が芽生える。

・「身近な人の悩みにもっと深く関わり、本当に治る手助けがしたい。」
・「薬だけでなく、身体の内側から体質を変えていく感動を伝えたい。」

という強い想いから漢方の道へ。 現在は呼吸器や皮膚トラブル、精神疾患などを得意とし、漢方薬のご提案はもちろん、食事や生活習慣のアドバイスまで含めた「二人三脚のサポート」を行っています。