漢方薬の種類がわかる「気・血・水」5つの系統マップ|自分の体質タイプの見つけ方

「自分に合う漢方を探そう」と調べ始めると、気虚、瘀血、水毒……と聞き慣れない言葉が次々に出てきて、途中で読むのをやめてしまった経験はありませんか?

実は、漢方薬の働きは「気(き)・血(けつ)・水(すい)」という3つの言葉と、5つの系統だけで、大きな地図として整理できます。
この記事では、その5系統マップと自分のタイプの見つけ方を、オンライン漢方相談薬局の嶺耀堂(Reiyodo)が解説します。


目次

【この記事の結論:漢方薬の種類は「5つの系統」で整理できる】

  • 体質の見方: 漢方では体を、エネルギーの「気」、栄養を運ぶ「血」、うるおいの「水」の3要素のバランスで捉えます。
  • 5つの系統: 気を補う/気を巡らせる/血を補う/血を巡らせる/水を巡らせる。
    漢方薬の働きは、大きくこの5方向に整理できます。
  • 大事な注意: 実際の体質は、複数のタイプが組み合わさっているのが普通です。
    「どれか1つに当てはめて薬を選ぶ」のは失敗のもとです。

まずは「気・血・水」を1分で理解する

  • 気(き) = 体を動かす生命エネルギー。
    元気・気力の「気」です。
  • 血(けつ) = 全身に栄養を届けるもの。
    血液とその働きをイメージしてください。
  • 水(すい) = 血液以外の体液。
    体をうるおし、めぐっています。

この3つは、「足りない」か「巡っていない」かのどちらかで不調を起こします
だから対策も、「補う」か「巡らせる」の2方向。
これを組み合わせたものが、次の5系統マップです。


漢方薬の5つの系統マップ

系統漢方での呼び名こんなサインが出やすい
気を補う気虚(ききょ)疲れやすい、体調を崩しやすい、冷えやすい
気を巡らせる気滞(きたい)イライラ・不安感、喉のつまり、生理前の不調
血を補う血虚(けっきょ)立ちくらみ、不眠、乾燥肌
血を巡らせる瘀血(おけつ)クマ・シミ、肩こり・頭痛、生理痛
水を巡らせる水毒(すいどく)むくみ、めまい、体の重だるさ

1. 気を補う(気虚タイプ)

東洋医学で「脾虚(ひきょ)」と呼ばれる、消化機能の弱さが土台にあるタイプです。
食べたものから栄養をうまく吸収できず、気(エネルギー)を十分に作れません。
その結果、免疫力が低下して体調を崩しやすい、冷えやすい、疲れやすいといったサインが現れます
このタイプに必要なのは、頑張ることではなく、エネルギーを作る力そのものを立て直すことです。

2. 気を巡らせる(気滞タイプ)

ストレスなどで気がうまく循環せず、体の中で滞ってしまうタイプです。
発散できないエネルギーが、イライラ感や不安感、喉のつまり、女性では生理前のPMS症状(胸の張りなどの不調)となって現れます。
エネルギー自体はあるのに出口がない状態なので、巡らせて発散させる方向で整えます。

3. 血を補う(血虚タイプ)

全身を巡る栄養である血が不足しているタイプです。
貧血状態や立ちくらみ、不眠、乾燥肌、生理の際の経血不足が起きやすくなります。
見落とされがちですが、血の不足は心の栄養不足でもあり、精神の安定を欠きやすくなるのも特徴です。

4. 血を巡らせる(瘀血タイプ)

生活習慣や食生活の偏りにより、血液がドロドロになり、体内を巡りにくくなっているタイプです。
目の下のクマやシミ、肩こりや頭痛、生理痛のほか、高血圧や高脂血症などの生活習慣病を起こしやすくなります
滞った血を動かし、巡りやすい状態へ整えていきます。

5. 水を巡らせる(水毒タイプ)

体内の水の巡りが悪くなり、水はけが悪くなっているタイプです。
むくみや関節痛、めまい、吐き気、体の重だるさ、胃の中でぽちゃぽちゃと水音がする「胃内停水(いないていすい)」が起きやすくなります。
雨の日や湿気の多い季節に調子を崩しやすいのも、このタイプによく見られます。


大事なこと:タイプは1つに決まりません

ここまで読んで、「自分は2つも3つも当てはまる」と感じた方が多いと思います。
それが正常です。実際の体質は、複数のタイプが組み合わさっているのが普通で、どれがどのくらい強いかは人によって全く違います。

たとえば「気滞×血虚」の不眠と、「気虚×水毒」のだるさでは、同じ「眠れない・疲れた」という訴えでも、整える方向がまるで変わります。
この見極めのために、嶺耀堂の相談では体質を約10項目かけて伺っています。

くわしくは、こちらの記事をどうぞ。

【薬剤師コラム】ふたりの漢方薬剤師が語る「気・血・水」

👨‍⚕️ 薬剤師 武田先生:

「ご相談で気・血・水の話をすると、『初めて自分の不調に説明がついた気がする』と言っていただくことが多いんです。
バラバラに見えていた症状が、1つのタイプでつながって見えてくるんですよね。」

👨‍⚕️ 薬剤師 宮本先生:

「『私は何タイプですか?』とよく聞かれるのですが、お一人でぴったり1タイプだけ、という方はほとんどいらっしゃいません。
組み合わせと強弱を見るのが、私たち専門家の仕事です。」

👨‍⚕️ 薬剤師 武田先生:

「このマップは、ご自分の体を知る入口として使ってほしいですね。
『雨の日にめまいがするのは水毒かも』と気づけるだけでも、体との付き合い方が変わります。」

👨‍⚕️ 薬剤師 宮本先生:

「そして、その先の『では何を飲むか』は、どうぞ私たちに任せてください。
LINEで体質を伺いながら、一人ひとりに合わせてご提案します。」


よくあるご質問

複数のタイプに当てはまります。
おかしいですか?

まったくおかしくありません。
むしろ複数当てはまるのが普通です。
体質は5系統の組み合わせと強弱で決まるため、「どれに当てはまるか」より「どれがどのくらい強いか」を見ることが大切です

自分のタイプが分かれば、市販の漢方を自分で選べますか?

タイプを知ることは良い出発点になります。
ただ、実際の漢方選びでは、タイプの組み合わせや強さ、胃腸の状態、これまでのお薬との相性まで考える必要があります。
症状名やタイプ名だけで選んで合わなかった、というご相談は少なくありません
迷ったらご相談ください。

相談したら、漢方薬の名前を教えてもらえますか?

嶺耀堂では、体質によって製剤と分量が変わるため、漢方薬のお名前だけをお伝えすることはしていません
体質を伺ったうえで、一人ひとりに合わせて漢方製剤や生薬を組み合わせてご提案しています。

あなたの「組み合わせ」を、一緒に見つけませんか?

気・血・水のマップは、体を知る入口です。
その先の見極めは、どうぞ私たちにお任せください。

嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局です。
全国どこからでも、LINEだけでご相談いただけます。
相談料は無料で、お薬のご購入時のみ料金がかかります。

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お届けする漢方について

当店では、医薬品である生薬を粉状にした ❝散剤❞ と呼ばれる、漢方薬を提供しています。市販のエキス剤よりも効果が期待できる、煎剤よりも飲みやすく安価なことから、現代のライフスタイルにより適していると考えたためです。さらに漢方の魅力をひきだすため、その方の体質・体調に合わせて専売薬局のみが取り扱える❝補剤❞を漢方薬と一緒に提供いたします。

オンラインだからできるサービス

服用中のお客様には、体調のお伺いをLINEを通しておこなっております。さらに体質や症状緩和の進み具合をみて、日々行える養生提案=ご自身で体調を整える方法 もアドバイスしております。 飲んだら終わりではなく、長く良い状態で過ごせることをスタッフ全員で目指しております。

専売薬局だけが取扱える、高品質な漢方薬を取り扱っています

取扱っているのは医薬品である漢方薬。 さらに伝統漢方研究会が製造する、専売薬局だけが取扱える漢方製剤になります。 一般的なドラッグストアなどでは入手することのできない、高品質なものを取り扱っています。 またお客様の体質を元に、漢方製材や生薬、自家製漢方薬をバランスよく組合わせることで、ご予算に合わせた提案をお出しすることができます。

漢方薬は近年、その効果が注目されていますが、世間の認知度はまだまだ低いのでは?と感じています。効き目が穏やか、副作用が無い、味はとても苦い、、実はそんなことはありません。症状によっては効果がすぐに感じるものや、副作用の強い生薬も存在します。カラダに合った漢方薬は、甘みを感じることもあると言われています。

私たちが一番伝えたい漢方薬選びのポイントはひとりひとりに合わせた薬を選ぶということです。効果を最大限に引き出すためには、細かい症状の出方、その方の体質を考慮する必要があります。Reiyodoのオンライン漢方相談薬局では、AIによる体質チェックと漢方薬剤師のヒアリング、電話相談を組み合わせることで、みなさまの健康をサポートするお守りのような存在でありたいと、スタッフ一同研鑚しております。

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漢方薬剤師 宮本 貴美(みやもと たかみ)

調剤薬局、漢方薬局での勤務を経験

漢方以外にもアーユルヴェーダ・メディカルハーブ・アロマ・分子栄養学など幅広く学び、国際中医師も所持

関心のある疾患は、婦人科疾患、不妊症、皮膚疾患

【趣味】
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漢方薬剤師 櫻井 絵梨子(さくらい えりこ)

病院・調剤薬局の勤務を経て漢方の道へ

関心のある疾患:婦人科疾患・不妊症

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