「火の元や戸締りを何度も確認してしまい、家を出るまでに時間がかかる」
「何度洗っても、菌が残っている気がして手洗いがやめられない」
「すれ違っただけで、相手を傷つけたのではないかと不安になる」――。
強迫性障害(強迫症)のご相談で、私たちが実際によく伺う内容です。
この記事では、「わかっているのに、やめられない」がなぜ起きるのか、ご相談で多い4つのタイプ、そして漢方がどこを整えようとするのかを、オンライン漢方相談薬局の嶺耀堂(Reiyodo)が解説します。
人に話しにくいお悩みだからこそ、LINEで完結するオンライン相談を使っていただきたいと考えています。
目次
【この記事の結論:「確認がやめられない」に対する漢方の考え方】
- 意志の弱さではありません: 確認しても安心できないのは、不安のアラームが過剰に鳴りやすくなっている状態だからです。
性格や気合いの問題として片づけないでください。
- タイプはさまざま: 火の元・戸締りの「確認」、手洗いを繰り返す「洗浄」、人を傷つけたのではと不安になる「加害恐怖」、自分が汚れている気がする「不潔の思い込み」。
ご相談ではこの4つが特に多い形です。
- 漢方の考え方: 確認行為そのものを直接止めるのではなく、気の巡りを整える漢方や自律神経の乱れを整える漢方で、不安が高ぶりやすい身体の土台から整えていきます。
- ご相談者の共通点: 「とにかく治りたい」という切実な気持ちで来られる方がほとんどです。
その気持ちは、良くなっていくうえでの大きな力になります。
「わかっているのに、やめられない」のはなぜ?
強迫性障害のつらさは、「自分でもおかしいと分かっている」ところにあります。
鍵は閉めたはずだと頭では分かっている。
手はもう充分きれいなはずだと分かっている。
それでも、確認せずにいられない。
これは、不安と確認の間に小さなループができてしまうためです。
不安になる→確認する→一瞬だけ安心する→でも「本当に大丈夫だったか」とまた不安になる。
確認によって得られる安心が短いほど、確認の回数は増えていきます。
ですから、「気にしないようにしよう」と意志の力で押さえ込もうとしても、うまくいかないのが自然です。
先に手を打ちたいのは、不安のアラームが鳴りやすくなっている身体の状態のほうだと、私たちは考えています。
ご相談で多い4つのタイプ
嶺耀堂のご相談で特に多いのは、次の4つの形です。
複数が重なっている方も少なくありません。
| タイプ | よくある形 |
|---|
| 確認の繰り返し | 火の元・戸締り・電気を何度も確認する。 出かけた後に不安になり、家まで戻って確かめることも。 |
| 洗浄の繰り返し | 何度洗っても菌がついている気がして、手洗いや入浴がやめられない。 |
| 加害恐怖 | すれ違っただけで「相手を傷つけたのではないか」と不安になり、確かめたくなる。 |
| 不潔の思い込み | 自分が汚れている気がして、触れるもの・触れられることを避けてしまう。 |
| 対策の方向性 | どのタイプでも、まずは気の巡りを整える漢方・自律神経の乱れを整える漢方で、不安が高ぶりやすい土台を整えることから始めます。 |
どのタイプであっても、ご本人の中身は同じです。
「そんなことで」と言われそうで誰にも話せないまま、一人で抱えて疲れ切ってから、ようやくご相談にたどり着く方が多くいらっしゃいます。
西洋医学の視点
西洋医学では、強迫性障害は不安症のグループに近い病気として扱われ、心療内科・精神科では、不安をやわらげるお薬による治療と、確認せずに我慢する練習を段階的に行う心理的なアプローチ(曝露反応妨害法)を組み合わせていくのが一般的です。
嶺耀堂は「病院をやめて漢方に」とは考えていません。
通院を続けながら体質の面から支えていく併用のご相談も、通院までは決心がつかないという段階のご相談も、どちらも承っています。
漢方の視点:同じ「確認」でも、体質はそれぞれ違う
漢方では、確認行為そのものよりも、その奥にある「不安の高ぶりやすさ」に目を向けます。
たとえば、ストレスで気が滞って発散できず、イライラ感や不安感、喉のつまり感が出やすい方。
全身を巡る栄養(血)が不足して、不眠や立ちくらみとともに精神の安定を欠きやすい方。
同じ「確認がやめられない」でも、土台の崩れ方は一人ひとり違います。
ですから、イライラして気持ちが昂りやすいタイプの方と、気分が落ち込みやすいタイプの方とでは、お選びする漢方が真逆になることさえあります。
症状名だけで漢方を選ぶとうまくいきにくい理由は、こちらの記事にまとめています。
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忙しく働くみなさまをサポートするオンライン漢方相談薬局。普段仕事が忙しくなかなか時間が作れない方、慢性的な不調を後回ししている方の健康を隙間時間にサポートします
ご相談では、こんなことを伺います
嶺耀堂のご相談はLINEで行います。
強迫性障害のご相談で実際にお伺いしているのは、こんな内容です。
- 睡眠の状態、ストレスがかかったときにどんな症状が出るか
- どんな場面・どんな状況で悪化するか
- イライラ感や不安感があるかどうか
- いつ頃から、どんなきっかけで始まったか
- 女性の方は、生理の周期と症状が連動しているかどうか
「確認がやめられない」というひと言だけでは、お選びする漢方は決まりません。
上のような内容を伺って、はじめてその方に合った組み立てが見えてきます。
お答えづらい項目は、無理に埋めていただかなくて大丈夫です。
漢方薬剤師がすすめる、今日からできる3つの工夫
①生活リズムとカフェインを見直す
不安が強い方に共通してお願いしているのが、夜更かしや睡眠不足など生活リズムを乱すことと、カフェインを減らすことです。
睡眠が削れた日ほど、不安のアラームは鳴りやすくなります。
まずは夕方以降のコーヒーやエナジードリンクを一杯減らすところからで構いません。
②軽く汗ばむくらいの入浴と散歩、そして呼吸法
やっていただきたいのは、生活リズムを整えること、軽く発汗するくらいの入浴や散歩、そしてリラックスのための呼吸法です。
確認で頭がいっぱいになっているときほど、身体を動かして「頭から身体へ」注意を移す時間が役に立ちます。
呼吸法は、吸うより吐くほうを長くするだけでも構いません。
③漢方を自己判断で足さない
逆効果になりやすいのが、「種類を増やせば効果が増す」と考えて、病院の漢方や市販の漢方を自己判断で追加して飲んでしまうことです。
漢方は組み合わせでバランスを取っているため、足した一つが全体の狙いを崩すことがあります。
今飲んでいるものがあれば、そのままお知らせください。
【先生コラム】「とにかく治りたい」という気持ちは、それだけで大きな力です
担当薬剤師:武田先生
強迫性障害のご相談で印象的なのは、皆さん「とにかく治りたい」という切実な気持ちで来られることです。
確認のタイプは火の元・手洗い・加害恐怖とさまざまですが、「このままではいけない」という思いは共通しています。
一方で、周りには理解されにくいお悩みでもあります。
だからこそ、対面で話す必要のないLINEでのご相談は、この悩みと相性が良いと感じています。
文章なら、ご自身のペースで、確認の回数や場面を落ち着いて書き出せます。
それ自体が、状態を整理する第一歩になりますよ。
実際のご相談の経過について
嶺耀堂では、こころのお悩みでご相談いただいた方の経過を、症例としてサイト内に掲載しています。
ご自身に近い状況の方の経過を読んでいただくのが、いちばん分かりやすいと思います。
実際のご相談の経過(症例まとめ)を見る
※経過はお一人おひとりの実例であり、感じ方や期間には個人差があります。
よくあるご質問
心療内科で治療中です。
漢方を足しても大丈夫ですか?
病院のお薬を続けながら漢方を併用されている方は多くいらっしゃいます。
ご相談の際に、現在飲んでいるお薬をそのままお知らせください。
内容を確認したうえでご提案し、判断が必要な場合は主治医の先生にご確認いただくようお願いすることもあります。
ご自身の判断で病院のお薬をやめる、減らすということは、なさらないでください。
本人がつらそうですが、自分から相談できそうにありません。
家族が代わりに相談できますか?
はい、ご家族からのご相談も実際に多くいただいています。
まずはご家族から様子をお聞かせいただき、進め方を一緒に考えることができます。
ご本人が話せる状態になったら、そのままLINEで引き継いでいただけます。
どのくらい続ければいいですか?
体質を整える漢方は、まず3ヶ月を目安に続けていただくことをおすすめしています。
症状が長く続いてきた方ほど、じっくりお時間がかかる傾向があります。
経過を伺いながら、続け方も減らし方も一緒に考えていきますので、ご安心ください。
確認を我慢する練習をしないと、良くならないのでしょうか?
我慢の練習(曝露反応妨害法)は病院で行われる大切な治療ですが、嶺耀堂がそれを指導することはありません。
漢方の役割は、不安が高ぶりやすい身体の土台を整えることです。
土台が落ち着いてくると、病院での治療や日常の一歩にも取り組みやすくなる、という関係だとお考えください。
「確認しなくても大丈夫だった」を、少しずつ増やしていきませんか?
誰にも話せないまま、一人で確認を繰り返してきた方へ。
嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局です。
全国どこからでも、LINEだけでご相談いただけます。
相談料は無料で、お薬のご購入時のみ料金がかかります。
人に言いにくいお悩みこそ、ご自宅から、文章で、ご自身のペースでお聞かせください。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
お届けする漢方について
当店では、医薬品である生薬を粉状にした ❝散剤❞ と呼ばれる、漢方薬を提供しています。市販のエキス剤よりも効果が期待できる、煎剤よりも飲みやすく安価なことから、現代のライフスタイルにより適していると考えたためです。さらに漢方の魅力をひきだすため、その方の体質・体調に合わせて専売薬局のみが取り扱える❝補剤❞を漢方薬と一緒に提供いたします。
オンラインだからできるサービス
服用中のお客様には、体調のお伺いをLINEを通しておこなっております。さらに体質や症状緩和の進み具合をみて、日々行える養生提案=ご自身で体調を整える方法 もアドバイスしております。 飲んだら終わりではなく、長く良い状態で過ごせることをスタッフ全員で目指しております。
専売薬局だけが取扱える、高品質な漢方薬を取り扱っています
取扱っているのは医薬品である漢方薬。 さらに伝統漢方研究会が製造する、専売薬局だけが取扱える漢方製剤になります。 一般的なドラッグストアなどでは入手することのできない、高品質なものを取り扱っています。 またお客様の体質を元に、漢方製材や生薬、自家製漢方薬をバランスよく組合わせることで、ご予算に合わせた提案をお出しすることができます。
漢方薬は近年、その効果が注目されていますが、世間の認知度はまだまだ低いのでは?と感じています。効き目が穏やか、副作用が無い、味はとても苦い、、実はそんなことはありません。症状によっては効果がすぐに感じるものや、副作用の強い生薬も存在します。カラダに合った漢方薬は、甘みを感じることもあると言われています。
私たちが一番伝えたい漢方薬選びのポイントは「ひとりひとりに合わせた薬を選ぶ」ということです。効果を最大限に引き出すためには、細かい症状の出方、その方の体質を考慮する必要があります。Reiyodoのオンライン漢方相談薬局では、AIによる体質チェックと漢方薬剤師のヒアリング、電話相談を組み合わせることで、みなさまの健康をサポートするお守りのような存在でありたいと、スタッフ一同研鑚しております。
漢方薬剤師 宮本 貴美(みやもと たかみ)
調剤薬局、漢方薬局での勤務を経験
漢方以外にもアーユルヴェーダ・メディカルハーブ・アロマ・分子栄養学など幅広く学び、国際中医師も所持
関心のある疾患は、婦人科疾患、不妊症、皮膚疾患
【趣味】
美味しいお店巡り、ヨガ、旅行、読書
漢方薬剤師 櫻井 絵梨子(さくらい えりこ)
病院・調剤薬局の勤務を経て漢方の道へ
関心のある疾患:婦人科疾患・不妊症
【趣味】
旅行・美味しいお店巡り