「顔だけカーッと熱くなるのに、足は冷たい」
「暖房の効いた部屋や電車に入ると、頭がボーッとしてくる」
「急に汗がドッと出て、人前で恥ずかしい」――。
のぼせのご相談で、私たちが実際によく伺う言葉です。
冬の電車、暖房の効いた会議室、マスクの中、お風呂上がり——のぼせは、場面を選ばずやってきます。「年齢のせい」「体質だから」と諦めている方が多いのですが、原因は人によって違います。
この記事では、ご相談で見ている3つのタイプ、50代・60代のお二人の実際の経過、そして「病院のお薬と一緒に飲めるのか」というご質問への答えを、オンライン漢方相談薬局の嶺耀堂(Reiyodo)が解説します。
【この記事の結論:のぼせに対する漢方の考え方】
- 症状の正体: のぼせは、顔や頭に熱がこもり、血が上にかたよった状態です。のぼせは、体が何かのバランスを崩していることを知らせるサインです。更年期のホルモン変化・自律神経の乱れ・血の巡りの滞りなど、背景は人によって違います。
- タイプは大きく3つ: 瘀血(血の滞り)タイプ/自律神経の乱れタイプ/ホルモンバランスの乱れタイプ。
タイプによって、お選びする漢方の方向性が変わります。 - 漢方の役どころ: 熱を冷ますだけでなく、上にのぼった熱を下ろし、血の巡り・自律神経・ホルモンの土台から、のぼせにくい体を整えていきます。
- 大事な注意: 動悸や血圧の高さを伴う・のぼせが急に強くなった・発熱や頭痛が続く・顔の赤みが片側だけ——こうした場合は、高血圧や甲状腺の病気などが隠れていることもあるため、まず病院で検査を受けてください。
こんな方からのご相談が多いです
嶺耀堂ののぼせのご相談で多いのは、たとえばこんな方です。
- 20代女性: 冬の暖房の効いた室内や、入浴でのぼせやすい
- 50代女性: 閉経前後から、急なほてりや発汗(ホットフラッシュ)が出るようになった
- 30代男性: 仕事のストレスや忙しさが続き、顔が赤くなる。頭に血がのぼる感じがする
年代も性別もさまざまで、「のぼせ=更年期の女性」とは限りません。
共通しているのは、熱が顔や上半身にかたよって、下半身や手足は冷えていることが多い——という体の中のアンバランスです。
西洋医学の視点
のぼせやほてりは、西洋医学では「症状」であって病名ではなく、まず原因となる病気の有無を確認するのが基本です。
病院では、更年期であれば女性ホルモンの検査とホルモン補充療法や漢方薬、自律神経の乱れであれば生活指導や安定剤、高血圧や甲状腺の病気があればその治療が検討されます。
検査で病気が見つからない場合は、「体質的なもの」「更年期だから」と言われ、様子を見ることになるケースも少なくありません。
嶺耀堂は「病院の検査を受けずに漢方に」とは考えていません。
病気の有無を確かめたうえで、「検査では異常なし、でもつらい」「更年期の治療中だけれど残る」という部分を、体質の側から漢方で整えていく——その組み合わせのご相談が多くなっています。
漢方の視点:同じのぼせでも、タイプは3つに分かれます
嶺耀堂では、のぼせのご相談を、東洋医学の観点から大きく3つのタイプに分けて見立てています。
ご自身に当てはまりそうなところを探しながら読んでみてください。
| タイプ | 当てはまるサイン | 漢方の方向性 |
|---|---|---|
| 瘀血(おけつ)タイプ | 寒暖差や入浴で悪化しやすい。顔は赤いのに足は冷える、肩こりや頭の重さも伴いやすい | 血流を整える |
| 自律神経の乱れタイプ | 緊張やストレスを感じると、顔が熱くなったり赤くなる。汗がドッと出る | 自律神経を整える |
| ホルモンバランスの乱れタイプ | 生理前や更年期などに悪化しやすい。急なほてり・発汗(ホットフラッシュ) | ホルモンバランスを整える |
※「瘀血(おけつ)」は、血の巡りが滞って古い血がたまった状態を指す、東洋医学の言葉です。
実際には、タイプが重なっている方も多くいらっしゃいます。
のぼせる場面・一緒に出ている症状(冷え・汗・動悸)・年代や生理の状況を伺ったうえで、組み合わせを設計していきます。
症例経過:50代と60代、お二人のご相談から
実際に嶺耀堂へご相談いただいた方の経過をご紹介します。
※お一人おひとりの実例であり、感じ方や期間には個人差があります。お二人目は、「赤ら顔(顔のほてり・赤み)」としてご相談いただいた方の経過です。
50代女性:手は熱いのに足は冷えてだるい、更年期の冷えのぼせ
更年期の影響と考えられる、手は暑くて足が冷えてだるいといった冷えのぼせの症状がつらいとのことで、嶺耀堂にご相談いただきました。
「ホルモンバランスを整え、ホットフラッシュを鎮める漢方」と、血流を良くして冷えを軽減する補助の漢方の2種類をお組みしました。
服用1ヶ月後、よく眠れるようになり、夜中に暑くて目が覚めることもなく、朝に疲れが残ることが少なくなったとのこと。
服用2ヶ月後、体調はとても良く、食事もおいしく摂れているとのこと。
服用5ヶ月後、暖房がかかる季節になるとのぼせやすかったので、気をつけているとのこと。
服用6ヶ月後、最近はのぼせることがほぼなくなったとのこと。
服用7ヶ月後も落ち着いた状態が続き、現在は量を減らして、体調の安定のために服用を続けていらっしゃいます。
60代女性:暖房とマスクで、顔が赤く熱くなる
毎年冬になると顔のほてりや赤みが出ていたものの、昨年の10月ごろからとくに気になりはじめたとのこと。寒暖差で症状が強まり、暖房の効いた部屋で悪化し、マスクをするとこもって赤くなるのが気になる——とのことで、嶺耀堂にご相談いただきました。
「体質改善を促して、顔のほてり・赤みを和らげる漢方」と、血の巡りを整える補助の漢方の2種類をお組みしました。
服用1ヶ月後、少し赤みが引いてきている感じがするとのこと。
服用2ヶ月後、顔のほてりがだいぶ楽になったとのこと。
服用3ヶ月後、症状がだいぶ良くなったと実感されているとのこと。
現在は量を減らして、体調の安定のために服用を続けていらっしゃいます。
ご相談では、こんなことを伺います
嶺耀堂のご相談はLINEを中心に行います。
のぼせのご相談で実際にお伺いしているのは、こんな内容です。
- のぼせる場面(暖房・電車・入浴・緊張したとき・生理前など)と、出始めた時期
- 一緒に出ている症状(汗・動悸・顔の赤み・足の冷え・頭痛・眠りの乱れなど)
- 生理や更年期の状況(周期の変化・閉経の時期)、男性の方はお仕事やストレスの状況
- 病院の受診状況と、検査で言われたこと(血圧・甲状腺・ホルモンなど)、使っているお薬
- 冷え・疲れやすさ・食欲など、体調の全体像
「のぼせだけ」でなく、足の冷えや汗、眠りなど周りの症状も含めてお聞かせください。
タイプを見分ける、大事な手がかりになります。
先に知っておいてほしい、2つのこと
①こんなのぼせは、まず病院で検査を
動悸や息切れを伴う・血圧が高いと言われている・のぼせが急に強くなった・発熱や頭痛が続く・顔の赤みが片側だけ・体重が急に減った——
こうした場合は、高血圧や甲状腺の病気などが隠れていることもあるため、まず病院(内科・婦人科など)で検査を受けてください。
病気がないことを確かめてからの漢方のご相談のほうが、見立ても正確になります。
②病院のお薬を、自己判断でやめないでください
ホルモン補充療法や血圧のお薬など、病院のお薬をすでに服用されている方は、自己判断でやめたり減らしたりせず、必ず処方医にご相談ください。
漢方を服用していることも、主治医の先生にお知らせください。
飲み合わせの確認も行いますので、ご相談時にお薬手帳などでお知らせいただけると安心です。
【先生コラム①】「年齢のせい」「体質だから」と諦める前に
担当薬剤師:櫻井先生(病院・調剤薬局での勤務経験あり)
のぼせは、体が何かのバランスを崩していることを知らせるサインです。
「年齢のせいだから」「体質だから」と諦めている方も多いのですが、原因は人によって違います。ご自身のタイプを知ることが、楽になるための第一歩です。
ひとりで抱えずに、お気軽にご相談くださいね。
【先生コラム②】のぼせは、女性だけの症状ではありません
担当薬剤師:武田先生(病院・調剤薬局での勤務経験あり)
「のぼせ=更年期の女性」というイメージが強いのですが、仕事のストレスや忙しさが続いて、顔が赤くなる・頭に血がのぼる感じがする、という男性のご相談もあります。
緊張や疲れで自律神経が乱れると、熱が上にかたよりやすくなるためです。男性の方も、緊張やストレスの場面でのぼせが出るなら、自律神経の側から整える余地があります。
恥ずかしがらずに、まずは今の様子をお聞かせください。
よくあるご質問
病院のお薬と一緒に飲むことはできますか?
はい、基本的には併用していただいて問題ありません。
処方されているお薬を自己判断でやめたり減らしたりせず、必ず処方医にご相談ください。
飲み合わせの確認も行いますので、ご相談時にお薬手帳などでお知らせください。
漢方薬を飲むと、どのくらいで症状が和らいできますか?
症状の経過には個人差があるため、「何ヶ月で症状が落ち着きます」と一概にはお伝えできません。
一般的に、人の体の細胞が生まれ変わるには3〜4ヶ月かかると言われています。まずは3ヶ月しっかり服用いただき、様子を見ていただければと思います。
のぼせは季節や場面で波があるため、暖房の季節など出やすい時期も含めて、様子を見ていきます。
男性でも相談できますか?
はい、もちろんです。男性の方からも、ストレスや疲れで顔が赤くなる・頭に血がのぼる、というご相談をいただいています。
嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局で、ご相談はLINEを中心に行い、相談料は無料です。
性別や年齢を問わず、ご自身のペースで文章にしてお聞かせください。
のぼせというより、顔の赤みそのもの(酒さ・赤ら顔)が気になる方は、こちらの記事もどうぞ。

「また顔が熱くなったらどうしよう」の毎日を、少しずつ変えていきませんか
電車に乗るたび、会議室に入るたび、顔が熱くなる・汗がドッと出る——周りには見えにくくても、ご本人にはつらい毎日です。
病院で病気の有無を確かめたうえで、血の巡り・自律神経・ホルモンという土台から、のぼせにくい体を整えていく方法があります。
年齢のせいにしてきた方も、体質と諦めていた方も、まずは今の様子をお聞かせください。
嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局です。
全国どこからでも、LINEだけでご相談いただけます。
相談料は無料で、お薬のご購入時のみ料金がかかります。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
お届けする漢方について
当店では、医薬品である生薬を粉状にした ❝散剤❞ と呼ばれる、漢方薬を提供しています。市販のエキス剤よりも効果が期待できる、煎剤よりも飲みやすく安価なことから、現代のライフスタイルにより適していると考えたためです。さらに漢方の魅力をひきだすため、その方の体質・体調に合わせて専売薬局のみが取り扱える❝補剤❞を漢方薬と一緒に提供いたします。
オンラインだからできるサービス
服用中のお客様には、体調のお伺いをLINEを通しておこなっております。さらに体質や症状緩和の進み具合をみて、日々行える養生提案=ご自身で体調を整える方法 もアドバイスしております。 飲んだら終わりではなく、長く良い状態で過ごせることをスタッフ全員で目指しております。
専売薬局だけが取扱える、高品質な漢方薬を取り扱っています
取扱っているのは医薬品である漢方薬。 さらに伝統漢方研究会が製造する、専売薬局だけが取扱える漢方製剤になります。 一般的なドラッグストアなどでは入手することのできない、高品質なものを取り扱っています。 またお客様の体質を元に、漢方製材や生薬、自家製漢方薬をバランスよく組合わせることで、ご予算に合わせた提案をお出しすることができます。
漢方薬は近年、その効果が注目されていますが、世間の認知度はまだまだ低いのでは?と感じています。効き目が穏やか、副作用が無い、味はとても苦い、、実はそんなことはありません。症状によっては効果がすぐに感じるものや、副作用の強い生薬も存在します。カラダに合った漢方薬は、甘みを感じることもあると言われています。
私たちが一番伝えたい漢方薬選びのポイントは「ひとりひとりに合わせた薬を選ぶ」ということです。効果を最大限に引き出すためには、細かい症状の出方、その方の体質を考慮する必要があります。Reiyodoのオンライン漢方相談薬局では、AIによる体質チェックと漢方薬剤師のヒアリング、電話相談を組み合わせることで、みなさまの健康をサポートするお守りのような存在でありたいと、スタッフ一同研鑚しております。
漢方薬剤師 櫻井 絵梨子(さくらい えりこ)

病院・調剤薬局の勤務を経て漢方の道へ
関心のある疾患:婦人科疾患・不妊症
【趣味】
旅行・美味しいお店巡り
漢方薬剤師 薬局長 武田 隆芳(たけだ たかよし)

実績:病院勤務4年・調剤薬局勤務8年の臨床経験 合計12年間
西洋医学の最前線で多くの患者さんと向き合う中で、薬で症状を抑えるだけではない「根本的な治癒」への渇望が芽生える。
・「身近な人の悩みにもっと深く関わり、本当に治る手助けがしたい。」
・「薬だけでなく、身体の内側から体質を変えていく感動を伝えたい。」
という強い想いから漢方の道へ。 現在は呼吸器や皮膚トラブル、精神疾患などを得意とし、漢方薬のご提案はもちろん、食事や生活習慣のアドバイスまで含めた「二人三脚のサポート」を行っています。

