漢方薬剤師 櫻井 絵梨子(さくらい えりこ)

病院・調剤薬局の勤務を経て漢方の道へ
関心のある疾患:婦人科疾患・不妊症
【趣味】
旅行・美味しいお店巡り
「周りの人から、魚の腐ったようなニオイがすると指摘されたことがある」
「生ゴミや下水のような体臭・口臭が気になり、人前に出るのが怖い」
「毎日しっかり身体を洗っているのに、汗や尿のニオイが独特で悩んでいる」
このような非常にデリケートなニオイのお悩みは、「魚臭症(魚臭症候群・トリメチルアミン尿症)」が原因である可能性があります。
私たちの身体は、食事から摂取した成分を消化・代謝する過程で「トリメチルアミン」というニオイ物質を発生させます。
通常は肝臓で無臭の物質に分解されますが、何らかの理由でうまく分解されず、呼気、汗、尿として排出されてしまう状態が「魚臭症」です。
「人に相談できず、ニオイのせいで対人関係に支障が出ている」と深く思い悩む方は少なくありません。
生まれつきの体質(遺伝)が関わっているケースもありますが、後天的な「肝臓の機能低下」や「生活習慣の乱れ」が引き金となっていることも多いのです。
漢方を用いて、解毒の要である「肝臓」の働きを底上げし、身体の内側から老廃物をスッキリさせることで、ニオイへの不安を和らげる体質づくりをサポートすることが可能です。
魚臭症で病院(代謝内科や皮膚科など)を受診した場合、西洋医学では血液検査や尿検査などにより、ニオイの原因物質であるトリメチルアミンの量を測定します。
原因としては、トリメチルアミンを無臭化する酵素(FMO3)が生まれつき欠損・低下している「遺伝的要因」と、肝機能障害などによる「後天的要因」に分けられます。
現在の西洋医学において、失われた酵素を直接補うような特効薬は存在しません。
そのため、トリメチルアミンの元となる成分(コリンやレシチンなど)を多く含む食品(卵黄、レバー、豆類、一部の魚介類)の摂取を控える「食事制限(食事療法)」や、腸内でニオイ物質を作り出す細菌を一時的に減らすために抗生物質(メトロニダゾールなど)を投与する治療が主流となります。
(※また、偏った食生活や多量の飲酒だけでなく、日常的な頭痛や痛みに対してロキソニンなどの解熱鎮痛剤を長期連用している場合、お薬の成分を分解するために肝臓に負担がかかり、結果として肝機能や代謝機能の低下を招くことがあります。肝臓の解毒機能を正常に保つためにも、自己判断での過剰な服薬には注意が必要です。)
西洋医学の治療は、「ニオイの元となる食べ物を入れない」「腸内細菌を薬で抑える」というアプローチに優れています。
しかし、過度な食事制限は栄養の偏りやストレスを招きやすく、抗生物質の長期服用は腸内環境を乱す副作用のリスクがあります。
一方、東洋医学(漢方)は、「自身の身体が持っている解毒・代謝機能をいかに引き出すか」という根本的な体質に着目します。
東洋医学では、ニオイや老廃物の滞りを「湿熱(しつねつ)」や「肝の機能低下」と捉えます。漢方薬を用いて、肝臓がスムーズに働けるようにサポートし、体内に溜まった不要な熱や老廃物を尿や便として穏やかに排出させることで、食事制限だけに頼らない「ニオイが蓄積しにくい身体づくり」を目指します。
Reiyodoでは、魚臭症(体臭・口臭・汗のニオイ)の主な原因を東洋医学の観点から以下のタイプに分類し、お客様の体質や生活習慣に合わせてオーダーメイドで漢方をお組みしています。
| 原因のタイプ | 具体的な状態・特徴 | 東洋医学(漢方)のアプローチ方向 |
|---|---|---|
| 肝臓の解毒機能低下 (肝気鬱結・気血両虚など) | ストレス、過労、飲酒、薬の多用などで肝機能が低下し、ニオイ物質を代謝しきれていない状態。 | 肝臓に栄養を補い、働きを活性化させます。 「解毒・代謝機能を高める漢方」で、分解をスムーズにするベースを作ります。 |
| 老廃物・毒素の蓄積 (湿熱・胃腸の乱れ) | 食生活の乱れや便秘により、腸内にニオイの元となるガスや熱がこもり、汗や息から発散されている状態。 | 体内にこもった熱を冷まし、余分な水分や老廃物を排出します。 「体の内側から解毒する漢方」で、腸内と全身をクレンズします。 |
担当薬剤師:櫻井絵梨子(病院・調剤薬局での勤務経験あり)
「自分のニオイが気になって、人とすれ違うのが怖い」という魚臭症のお悩みは、精神的なストレスが非常に大きく、誰にも相談できずに孤立してしまう方が多くいらっしゃいます。
病院で食事指導を受け、卵やお肉、お魚を極端に避ける生活を続けている方もいますが、それだけでは栄養が不足し、かえって身体の機能が落ちてしまうこともあります。
漢方では、外からの制限だけでなく、内側から「巡り」や「代謝」を整えるお手伝いをします。
心が少しでも軽くなり、また人と楽しくお話しできるよう、一緒に体質改善に取り組んでいきましょう。
担当薬剤師:宮本貴美(調剤薬局・漢方薬局での勤務経験あり)
魚臭症は遺伝的なものと思われがちですが、実は大人になってからの「肝臓への負担」が原因で発症するケースが少なくありません。
毎日の晩酌、脂っこい食事、そしてストレス。これらは全て、沈黙の臓器と呼ばれる「肝臓」の解毒機能をじわじわと低下させます。
肝臓が疲れてトリメチルアミンを処理しきれなくなると、それが汗や息となって現れます。
東洋医学の「肝」を労るアプローチは、ニオイのケアだけでなく、慢性的な疲労感や胃腸の不調を同時に整えることにも繋がります。
身体の内側からのSOSに耳を傾け、根本的なケアを始めてみませんか。
幼少期から体臭を指摘されることがあり、大人になってから生ゴミのようなニオイが強くなりご相談いただきました。
病院での食事制限には限界を感じていたそうです。
「解毒・代謝機能を高める漢方」をご提案し、負担のない範囲での食事の工夫をアドバイス。
3ヶ月ほど服用を続けると、ご家族から「最近ニオイが気にならなくなったね」と言われるようになり、外出時の不安が大きく軽減したとお喜びです。
お酒を飲む機会が多く、健康診断でも肝機能の数値を指摘されていました。
ある時期から、汗や尿から魚が腐ったような強いニオイがするようになり悩まれていました。
肝臓への負担が原因と考え、「体の内側から解毒する漢方」と「肝機能を助ける漢方」をお組みしました。
服用から2ヶ月目には尿の独特なニオイが落ち着き、半年後には汗のニオイもスッキリし、体調自体も良くなったとのことです。
仕事のストレスで食生活が乱れ、慢性的な便秘になるとともに、口臭や体臭が魚臭くなってきたと深くお悩みでした。
体内に熱と老廃物が滞っている(湿熱)と考え、「体の内側から解毒する漢方」を中心にアプローチ。
お通じがスムーズになるにつれて身体のデトックスが進み、1ヶ月半後にはご自身でもニオイが気にならなくなり、笑顔を取り戻されました。
基本的には併用可能です。
ただし、肝臓で代謝されるお薬(ロキソニン等の鎮痛剤や抗生物質など)の長期連用は肝機能に負担をかけ、ニオイの悪化に繋がる場合もあります。
安全に、かつ肝臓に負担をかけないようにお組みしますので、現在服用中のお薬がある場合は、必ず事前に担当薬剤師へお知らせください。
トリメチルアミンの元となる「コリン」を多く含む食品(卵黄、大豆製品、レバーなど)の摂りすぎには少し注意が必要です。
ただし、極端な制限は栄養不足を招くため、バランスが大切です。
また、肝臓を休めるために十分な睡眠をとり、アルコールの過剰摂取を控えることも重要です。
Reiyodoでは、無理のない食事や生活養生のアドバイスも無料で行っております。
魚臭症のケアは、肝臓の細胞が生まれ変わり、解毒や代謝の機能が整うまでにある程度の期間が必要です。
まずは「約3ヶ月」を目標に継続していただき、ニオイの強さや体調の変化を確認していきます。
焦らずじっくりと、老廃物が溜まりにくい清潔な身体づくりを続けていきましょう。
魚臭症(トリメチルアミン尿症)のお悩みは、肝臓の働きや胃腸の環境、ストレスなどと密接に関わっています。
以下の記事も併せてご覧ください。
【口臭】【ドライマウス】(胃腸の熱、唾液の減少によるニオイ)
【肝臓】【脂肪肝】(解毒・代謝機能の低下、疲れやすい)
【便秘】(老廃物の蓄積、お腹の張り)
【自律神経失調症】(ストレスによる代謝低下、緊張性発汗)
【自臭症】(臭いに過剰に敏感になり、不安を感じる)

病院・調剤薬局の勤務を経て漢方の道へ
関心のある疾患:婦人科疾患・不妊症
【趣味】
旅行・美味しいお店巡り

調剤薬局、漢方薬局での勤務を経験
漢方以外にもアーユルヴェーダ・メディカルハーブ・アロマ・分子栄養学など幅広く学び、国際中医師も所持
関心のある疾患は、婦人科疾患、不妊症、皮膚疾患
【趣味】
美味しいお店巡り、ヨガ、旅行、読書
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