【風邪のあとから、咳払いやまばたきが止まらない】繰り返すチック——体質から整える漢方の考え方

「小さい頃から治らない」
「治まっていたのに、小さい頃の症状が再発した」
「人の目が気になる」――。
チック症のご相談で、私たちが実際によく伺う言葉です。

風邪をきっかけに咳払いが始まったお子さん、ストレスとともに戻ってきた大人の方——きっかけも年代もさまざまです。
この記事では、ご相談で見ている3つのタイプ、お子さんから大人までの実際のご相談の経過、そして「風邪のたびにぶり返す」というご質問への答えを、オンライン漢方相談薬局の嶺耀堂(Reiyodo)が解説します。


目次

【この記事の結論:チック症に対する漢方の考え方】

  • 症状の正体: まばたき・咳払い・首振りなどが、本人の意思と関係なく繰り返される状態です。わざとでも、癖でも、しつけの問題でもなく、神経の高ぶりからくる体の反応です。
  • タイプは大きく3つ: 肝の気の高ぶりタイプ/気の巡りの滞りタイプ(咳払いなどの音声チック)/筋肉の緊張タイプ(まばたきなどの運動チック)。
    タイプによって、お選びする漢方の方向性が変わります。
  • 漢方の役どころ: 症状を無理に抑え込むのではなく、神経の高ぶりやすい体質を土台から整えていきます。風邪や鼻炎のたびにぶり返す方も、体が整ってくると、ぶり返しが一時的で済んだり、程度が軽くなることが期待できます。
  • 大事な注意: 病院のお薬をすでに服用されている方は、自己判断でやめたり減らしたりせず、必ず処方医にご相談ください。漢方を服用することも、主治医の先生にお知らせください。

こんな方からのご相談が多いです

嶺耀堂のチック症のご相談で多いのは、たとえばこんな方です。

  • 10代以下の男の子: 風邪をきっかけに、咳払いなどのチックが始まった(親御さんからのご相談)
  • 20代男性: 病院のお薬をやめてから、徐々に症状が悪化してきた
  • 40代女性: 小さい頃にチックがあり、ストレスで再発した

風邪のあと・お薬をやめたあと・ストレスが重なった時——出はじめやぶり返しには、きっかけがあることが少なくありません。
共通しているのは、体の中で「神経の高ぶりやすさ」という土台が続いていること。
きっかけのたびに繰り返す場合、症状だけを抑えても、また戻ってくることが多いのです。


西洋医学の視点

チック症は、まばたき・首振り・肩すくめなどの「運動チック」と、咳払い・鼻を鳴らす・声が出るなどの「音声チック」に分けられます。
幼児期から学童期のお子さんに多く、自然に軽くなっていくことも多い一方、1年以上続く場合や、運動チックと音声チックの両方が長く続く場合(トゥレット症)もあります。
病院(小児科・児童精神科・心療内科)では、まずは経過を見守り、生活に支障が大きい場合にお薬や行動療法が検討されます。

嶺耀堂は「病院の治療をやめて漢方に」とは考えていません。
病院の治療と並行しながら、「神経が高ぶりやすい体質」の側を漢方で整えていく、という組み合わせのご相談も多くなっています。


漢方の視点:同じチックでも、タイプは3つに分かれます

嶺耀堂では、チック症のご相談を、東洋医学の観点から大きく3つのタイプに分けて見立てています。
ご自身やお子さんに当てはまりそうなところを探しながら読んでみてください。

タイプ当てはまるサイン漢方の方向性
肝(かん)の気の高ぶりタイプ緊張・興奮・ストレスで症状が強くなる。イライラや感情の波を伴いやすい自律神経を整え、神経の高ぶりを落ち着かせる
気の巡りの滞りタイプ咳払い・喉を鳴らす・声が出るなど、音声チックが中心気の巡りを整えて、音声チックを落ち着かせる
筋肉の緊張タイプまばたき・首振り・肩すくめなど、体が動く運動チックが中心筋肉をゆるめて、運動チックの症状を落ち着かせる

※「肝(かん)」は、東洋医学で自律神経や感情の調整を担うと考える働きのことです(臓器の肝臓そのものではありません)。
実際には、タイプが重なっている方も多くいらっしゃいます。
症状の種類・出やすい場面・体調全体を伺ったうえで、組み合わせを設計していきます。


症例経過:お子さんから大人まで、3人のご相談から

実際に嶺耀堂へご相談いただいた方の経過をご紹介します。
※お一人おひとりの実例であり、感じ方や期間には個人差があります。

10代の男の子:風邪のあとから、咳払いと顔の動きが続く

3ヶ月前に風邪をひいて以降、咳払いや、鼻の横をピクピクする・目をギュッとつむるといった症状が続き、嶺耀堂にご相談いただきました。
「自律神経のバランスを整え、チックの症状を緩和する漢方」と「さらに自律神経を安定させるための補助の漢方」の2種類をお組みしました。
服用1ヶ月後、症状は落ち着いてきているものの、日によって波があるとのこと。
服用2ヶ月後、症状が出ることはあるものの、程度はだいぶ軽くなってきたとのこと。
服用3ヶ月後、この1ヶ月は大きな波がなく、安定した状態が続いているとのこと。
体質改善を進めるため、現在も服用を継続されています。

20代男性:お薬をやめて2年、音声チックが戻ってきた

幼少期から大学生まで、トゥレット・音声チックで病院の処方薬を服用していた方です。
一時期良くなったものの、処方薬をやめて2年が経ち、症状が出はじめたとのことで嶺耀堂にご相談いただきました。
「自律神経を整え、音声チックを軽減する漢方」と、気持ちを鎮める補助の漢方の2種類をお組みしました。
服用1ヶ月後、最初に比べるとあまり症状は出ていないが、全く出ていないわけではないとのこと。
服用6ヶ月後、悪化はないものの波があるとのこと。症状が出るのは寝不足・疲れ・ゲーム・興奮時とのことでしたので、生活養生もあわせて取り入れていただきながら様子を見ることに。
服用10ヶ月後、症状は落ち着いているとのこと。
その後4ヶ月間、良い状態をキープされ、ご本人のご希望により、服用回数を減らして様子を見ていただいています。

40代女性:小学生の頃のチックが、ストレスで再発

小学生の頃にチック症状があり、治まっていたものの、1ヶ月前から症状が出はじめたとのこと。
ストレスとともに徐々に悪化し、嶺耀堂にご相談いただきました。
「自律神経を整え、チックの症状を緩和する漢方」と、その効果を高める補助の漢方の2種類をお組みしました。
服用1ヶ月後、チックの症状も改善されて楽になったとのこと。
服用2ヶ月後、体調はとても良く、チックは落ち着いているとのこと。
服用3ヶ月後、現在も症状は落ち着いて過ごせているとのことで、ご本人のご希望により服用を終了されました。

そのほかの実際のご相談の経過(症例まとめ)を見る


ご相談では、こんなことを伺います

嶺耀堂のご相談はLINEを中心に行います。
チック症のご相談で実際にお伺いしているのは、こんな内容です。

  • 症状の種類(咳払い・まばたき・首振り・声が出るなど)と、続いている期間
  • きっかけ(風邪・環境の変化・ストレスなど)と、強く出る場面(緊張時・興奮時・疲れている時)
  • 睡眠・食欲・イライラなど、体調の全体像
  • 病院の受診状況と、今飲んでいるお薬(やめた時期も含めて)

お子さんの場合は、親御さんからの代理相談で大丈夫です。
年齢・症状の様子・出やすい場面をお聞かせいただければ、ご本人のご相談と同じように見立てられます。


先に知っておいてほしい、2つのこと

①病院のお薬を、自己判断でやめないでください

病院のお薬をすでに服用されている方は、自己判断でやめたり減らしたりせず、必ず処方医にご相談ください。
また、漢方を服用していることも、主治医の先生にお知らせください。
飲み合わせの確認も行いますので、ご相談時にお薬手帳などでお知らせいただけると安心です。

②わざとでも、癖でもありません

チックは、本人の意思で止められるものではありません。
「やめなさい」と指摘されたり、注目されたりすると、緊張でかえって症状が強くなることもあります。
ご本人を責めない・指摘しすぎない——周りのその姿勢自体が、症状を落ち着かせる大事な土台になります。


【先生コラム①】親御さんの「焦らない」も、大切な養生です

担当薬剤師:宮本先生(調剤薬局・漢方薬局での勤務経験あり)

チックは乳児期や幼少期から発症する方が多く、親御さんが周囲の目を気にしてご相談に来られることも少なくありません。
漢方は体質改善がベースなので、症状の改善までお時間がかかることがあります。

親御さんのプレッシャーや焦りも、お子様の自律神経に影響します。
焦らずに見守っていただくこと、お家でリラックスできる環境を整えること——それ自体が、大切な養生になります。

【先生コラム②】大人になってから戻ってきた方へ

担当薬剤師:武田先生(病院・調剤薬局での勤務経験あり)

小さい頃のチックが、ストレスや疲れをきっかけに大人になって戻ってくる——そんなご相談も少なくありません。
ご紹介した20代の方のように、症状が出るのは寝不足・疲れ・興奮した時など、体に負荷がかかったタイミングに偏っていることが多いのです。

漢方で神経の高ぶりやすさを整えながら、睡眠や休息などの生活養生もあわせて見直していく。
波と付き合いながら、少しずつ土台を変えていきましょう。


よくあるご質問

風邪や鼻炎のたびにチックが悪化します。漢方を飲んでいれば、そういうことはなくなりますか?

風邪や鼻炎などによる炎症が刺激になり、落ち着いていた咳払い・喉を鳴らす・鼻を鳴らすなどの症状がぶり返すことはあります。
漢方で自律神経が整ってくれば、一時的な悪化で治まったり、悪化の程度が軽くなってくるでしょう。

病院のお薬と併用できますか?

はい、病院の治療と並行しながら漢方を取り入れている方は多くいらっしゃいます。
ただし、今飲んでいるお薬を自己判断でやめたり減らしたりせず、必ず処方医にご相談ください。漢方を服用することも主治医の先生にお知らせください。
飲み合わせの確認も行いますので、ご相談時にお薬手帳などでお知らせください。

子ども本人はLINEを使えません。
親が代わりに相談できますか?

はい、親御さんからの代理相談で大丈夫です。
嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局で、ご相談はLINEを中心に行い、お薬は全国どこへでも発送いたします。
相談料は無料で、お薬のご購入時のみ料金がかかります。
お子さんの年齢や症状の様子を、ご自身のペースで文章にしてお聞かせください。

大人の方で、だるさ・不眠・イライラなど自律神経の乱れによる不調が重なっている方は、こちらの記事もどうぞ。

「また出たらどうしよう」を、体の土台から変えていきませんか

風邪のたび、ストレスのたびに繰り返す症状は、ご本人にも、見守るご家族にも、じわじわと重くのしかかります。
わざとでも癖でもない、神経の高ぶりやすさという体の土台——そこから整えていく方法があります。
お子さんのことでも、ご自身のことでも、まずは今の様子をお聞かせください。

嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局です。
全国どこからでも、LINEだけでご相談いただけます。
相談料は無料で、お薬のご購入時のみ料金がかかります。

関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。

お届けする漢方について

当店では、医薬品である生薬を粉状にした ❝散剤❞ と呼ばれる、漢方薬を提供しています。市販のエキス剤よりも効果が期待できる、煎剤よりも飲みやすく安価なことから、現代のライフスタイルにより適していると考えたためです。さらに漢方の魅力をひきだすため、その方の体質・体調に合わせて専売薬局のみが取り扱える❝補剤❞を漢方薬と一緒に提供いたします。

オンラインだからできるサービス

服用中のお客様には、体調のお伺いをLINEを通しておこなっております。さらに体質や症状緩和の進み具合をみて、日々行える養生提案=ご自身で体調を整える方法 もアドバイスしております。 飲んだら終わりではなく、長く良い状態で過ごせることをスタッフ全員で目指しております。

専売薬局だけが取扱える、高品質な漢方薬を取り扱っています

取扱っているのは医薬品である漢方薬。 さらに伝統漢方研究会が製造する、専売薬局だけが取扱える漢方製剤になります。 一般的なドラッグストアなどでは入手することのできない、高品質なものを取り扱っています。 またお客様の体質を元に、漢方製材や生薬、自家製漢方薬をバランスよく組合わせることで、ご予算に合わせた提案をお出しすることができます。

漢方薬は近年、その効果が注目されていますが、世間の認知度はまだまだ低いのでは?と感じています。効き目が穏やか、副作用が無い、味はとても苦い、、実はそんなことはありません。症状によっては効果がすぐに感じるものや、副作用の強い生薬も存在します。カラダに合った漢方薬は、甘みを感じることもあると言われています。

私たちが一番伝えたい漢方薬選びのポイントは「ひとりひとりに合わせた薬を選ぶ」ということです。効果を最大限に引き出すためには、細かい症状の出方、その方の体質を考慮する必要があります。Reiyodoのオンライン漢方相談薬局では、AIによる体質チェックと漢方薬剤師のヒアリング、電話相談を組み合わせることで、みなさまの健康をサポートするお守りのような存在でありたいと、スタッフ一同研鑚しております。

漢方薬剤師 宮本 貴美(みやもと たかみ)

調剤薬局、漢方薬局での勤務を経験

漢方以外にもアーユルヴェーダ・メディカルハーブ・アロマ・分子栄養学など幅広く学び、国際中医師も所持

関心のある疾患は、婦人科疾患、不妊症、皮膚疾患

【趣味】
美味しいお店巡り、ヨガ、旅行、読書

漢方薬剤師 薬局長 武田 隆芳(たけだ たかよし)

実績:病院勤務4年・調剤薬局勤務8年の臨床経験 合計12年間

西洋医学の最前線で多くの患者さんと向き合う中で、薬で症状を抑えるだけではない「根本的な治癒」への渇望が芽生える。

・「身近な人の悩みにもっと深く関わり、本当に治る手助けがしたい。」
・「薬だけでなく、身体の内側から体質を変えていく感動を伝えたい。」

という強い想いから漢方の道へ。 現在は呼吸器や皮膚トラブル、精神疾患などを得意とし、漢方薬のご提案はもちろん、食事や生活習慣のアドバイスまで含めた「二人三脚のサポート」を行っています。

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