「出血がダラダラ続く」
「出血は少量だけど、不安」
「貧血になる」――。
不正出血のご相談で、私たちが実際によく伺う言葉です。
病院で検査を受けて「大きな問題はない」と言われても、出血が続けば不安は消えません。「少量だから」と経過観察のまま、何ヶ月も様子を見ている方が少なくありません。
この記事では、ご相談で見ている3つのタイプ、20代から40代まで3人の実際の経過、そして「妊活中でも漢方を飲めるのか」というご質問への答えを、オンライン漢方相談薬局の嶺耀堂(Reiyodo)が解説します。
【この記事の結論:不正出血に対する漢方の考え方】
- 症状の正体: 不正出血は、生理以外のタイミングで起こる子宮からの出血です。ホルモンの乱れによるもの、子宮筋腫・内膜症などによるもの、体力の低下で「血を留めておく力」が落ちているもの——原因はさまざまです。少量で貧血がない場合、病院では経過観察になることが多いのですが、東洋医学では不正出血を体からのSOSと受け止めます。
- タイプは大きく3つ: ホルモンバランスの乱れタイプ/血が滞っているタイプ/気が不足しているタイプ。
タイプによって、お選びする漢方の方向性が変わります。 - 漢方の役どころ: 出血だけを止めるのではなく、周期の乱れ・血の滞り・体力の低下という土台から整えて、出血を繰り返しにくい体を作っていきます。
- 大事な注意: 出血量が多い場合や貧血症状がある場合は、まず婦人科を受診し、子宮内膜症・子宮筋腫・子宮がんなどの有無を確認してもらってください。
漢方のご相談は、その確認のあとで大丈夫です。
こんな方からのご相談が多いです
嶺耀堂の不正出血のご相談で多いのは、たとえばこんな方です。
- 20代女性: ホルモン剤(ピル)を中止してから、出血が気になるようになった
- 30代女性: 子宮腺筋症と診断され、ナプキンが必要なほどの出血がある
- 40代女性: 生理の1週間ほど前から、おりもの程度の出血が続いている
量も、きっかけも、年代もさまざまです。
共通しているのは、「病院の検査では大きな問題がない(または治療中)のに、出血が続いて不安」という状況です。
出血そのものは体の表面に出たサインで、その奥にはホルモン・血の巡り・体力の乱れがあると、東洋医学では考えます。
西洋医学の視点
不正出血は、生理以外の時期に起こる出血の総称です。
原因は大きく、「ホルモンの乱れによるもの(排卵期の出血、ピルやホルモン剤の中止後など)」と、「子宮や卵巣の病気によるもの(子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症・ポリープ・まれに子宮がんなど)」に分かれます。
病院(婦人科)では、超音波検査やがん検診で病気の有無を確認し、必要に応じてホルモン剤や止血剤、原因となる病気の治療が行われます。
検査で大きな異常がなく、出血も少量で貧血がなければ、経過観察になることが多いのが実情です。
嶺耀堂は「病院の検査を受けずに漢方に」とは考えていません。
まず婦人科で病気の有無を確かめたうえで、「経過観察と言われたけれど出血が続く」「治療中だけれど繰り返す」という部分を、体質の側から漢方で整えていく——その組み合わせのご相談が多くなっています。
漢方の視点:同じ不正出血でも、タイプは3つに分かれます
嶺耀堂では、不正出血のご相談を、東洋医学の観点から大きく3つのタイプに分けて見立てています。
ご自身に当てはまりそうなところを探しながら読んでみてください。
| タイプ | 当てはまるサイン | 漢方の方向性 |
|---|---|---|
| ホルモンバランスの乱れタイプ | 生理周期も乱れやすく、周期の途中で出血する | ホルモンバランスを整える |
| 血が滞っているタイプ(瘀血) | 子宮筋腫や子宮内膜症などがあり、滞った血がダラダラと出る。黒っぽい血・生理痛を伴いやすい | 血の巡りを整える |
| 気が不足しているタイプ | 疲れやすく、気(エネルギー)の不足で血が漏れ出る。少量の出血が長く続き、貧血気味 | 気を補い、出血を抑える |
※「瘀血(おけつ)」は、血の巡りが滞って古い血がたまった状態を指す東洋医学の言葉です。「気」は体のエネルギーのことで、血を正しい場所に留めておく力も担うと考えます。
実際には、タイプが重なっている方も多くいらっしゃいます。
出血の量・色・タイミング、生理の様子、体力を伺ったうえで、組み合わせを設計していきます。
症例経過:20代から40代まで、3人のご相談から
実際に嶺耀堂へご相談いただいた方の経過をご紹介します。
※お一人おひとりの実例であり、感じ方や期間には個人差があります。
20代女性:ピルをやめてから、黄体期の茶色いおりものが続いた
妊活のため約3年続けていたピルの服用を中止したところ、黄体期(排卵のあと、生理までの時期)になると茶色いおりものが気になるようになり、嶺耀堂にご相談いただきました。
「ホルモンバランスの乱れを整えることで、不正出血を抑える漢方」と、その効果を高めてホルモンバランスをさらに整える補助の漢方の2種類をお組みしました。
服用1ヶ月目、今月は不正出血なく過ごせたとのこと。
服用2ヶ月目、引き続き不正出血はなく、生理中の下腹部痛も楽になってきたとのこと。
服用3ヶ月目、排卵日付近に少量の出血はあったものの、以前より軽く、全体的に良くなっているとのこと。
服用4ヶ月目、今月は出血なく過ごせているとのこと。
現在も体調を整えるため、服用を継続されています。
30代女性:子宮腺筋症。一度やめて戻った出血が、再開後は半年止まっている
数ヶ月前から不正出血があり、婦人科で子宮腺筋症と診断された方です。出血のタイミングは決まっておらず、量はナプキンが必要なほど。生理の経血量も多く、生理痛・貧血もあるとのことで、嶺耀堂にご相談いただきました。
「ホルモンバランスや血流を整え、不正出血や月経過多を抑える漢方」(生理期間以外に服用)と、出血を落ち着かせる漢方(生理期間中のみ服用)の2種類をお組みしました。
服用1ヶ月後、少し寝つきが良くなった気がするものの、生理のあともおりものが続くとのこと。3ヶ月後、いったん服用を終了されました。
ところが終了から2ヶ月後、再び不正出血が出て、生理以外の時期に黒っぽい血が少量出るように。お腹の痛みと張りも強く、服用を再開することになりました。
再開1ヶ月後は大きな変化なし。再開3ヶ月後、不正出血は再開してから起こっていないとのこと。
再開5ヶ月後、不正出血はこの半年起きていないとのこと。
体調を整えるために、現在も服用を継続されています。
40代女性:病院では「問題なし」。でも生理前の出血が続いて不安
生理の1週間ほど前からおりもの程度の出血が続き、病院では問題なしと言われたものの、出血が続くことが不安で、嶺耀堂にご相談いただきました。
「ホルモンバランスを整えて不正出血を抑える漢方」と、血の巡りを整えながら出血を抑える補助の漢方の2種類をお組みしました。
服用1ヶ月後、不正出血の期間が短くなってきたとのこと。
服用2ヶ月後、不正出血がなくなり、生理も定期的にくるようになってきたとのこと。
服用4ヶ月後も落ち着いた状態が続き、漢方を減らして、現在も服用を継続されています。
ご相談では、こんなことを伺います
嶺耀堂のご相談はLINEを中心に行います。
不正出血のご相談で実際にお伺いしているのは、こんな内容です。
- 出血の量・色(鮮血か、茶色や黒っぽいか)と、続いている期間
- 出血のタイミング(生理前・排卵期・不定期など)と、生理周期の様子
- 婦人科の受診状況と、検査で言われたこと(経過観察・筋腫や腺筋症の診断など)
- 使っているお薬(ピル・ホルモン剤など。やめた時期も含めて)
- 貧血・疲れやすさ・冷え・生理痛など、体調の全体像
デリケートな内容ですが、ご相談はLINEの文字のやりとりだけで完結します。
嶺耀堂には女性薬剤師も在籍していますので、言いにくいことも文字でお聞かせください。
先に知っておいてほしい、2つのこと
①出血量が多い・貧血がある場合は、まず婦人科へ
出血量が多い場合や、立ちくらみ・動悸・だるさなどの貧血症状がある場合は、まずは婦人科を受診し、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮がんなどの有無を確認してもらってください。
不正出血は、病気のサインとして出ていることもあります。
「経過観察でいい出血かどうか」を病院で確かめることが、何よりの安心につながります。
②ホルモン剤やピルを、自己判断でやめないでください
ピルやホルモン剤など、病院のお薬をすでに服用されている方は、自己判断でやめたり減らしたりせず、必ず処方医にご相談ください。
中止後に出血が気になっている方も、まずは処方医に状況をお伝えください。
漢方を服用していることも、主治医の先生にお知らせください。飲み合わせの確認も行いますので、ご相談時にお薬手帳などでお知らせいただけると安心です。
【先生コラム①】「少量だから様子見」のままにしないでください
担当薬剤師:宮本先生(調剤薬局・漢方薬局での勤務経験あり)
不正出血は、少量で貧血などがない場合、病院では治療をせず経過観察となることが多いです。
けれど東洋医学では、不正出血を体からのSOSと受け止めています。嶺耀堂では、原因やお体の状態に合わせた漢方をご提案していますので、「様子見」のままで不安な方は、ぜひご相談ください。
【先生コラム②】「止まった」の先にある、繰り返さない体づくり
担当薬剤師:倉本先生(製薬会社・調剤薬局での勤務経験あり)
ご紹介した30代の方のように、出血が落ち着いたところで服用をやめたら、しばらくして戻ってしまった——というケースがあります。
出血が止まることと、出血を繰り返さない体になることは、少し別の話なのです。症状が落ち着いてからの減らし方・やめどきは、自己判断ではなく一緒に決めていきましょう。
土台が整ってからのほうが、安心して手放せます。
よくあるご質問
妊活中ですが、漢方を服用できますか?
はい、妊活中の方でも漢方を服用いただけます。むしろ、子宮やホルモンバランスを整えることは、妊娠に向けた体づくりにも役立ちます。
ただし、妊娠成立以降は継続できない漢方もありますので、不妊治療中の方や妊娠を希望されている方は、事前に薬剤師にご相談ください。
病院で「問題なし」「経過観察」と言われました。相談してもいいですか?
はい、むしろそういう方のご相談が一番多いです。
病院で病気の有無を確かめてあることは、見立てのうえでも大切な情報になります。
検査では異常がないのに出血が続く——その部分を、ホルモン・血の巡り・体力の土台から整えていくのが漢方の役どころです。
病院のお薬(ピル・ホルモン剤)と併用できますか?
はい、基本的に併用可能です。病院の治療を受けながら漢方を始めている方も多くいらっしゃいます。
処方されているお薬を自己判断でやめたり減らしたりせず、必ず処方医にご相談ください。
お使いのお薬をLINEでお知らせいただければ、飲み合わせも含めて薬剤師が確認します。
生理前のイライラや気分の浮き沈みなど、生理周期にともなう不調が重なっている方は、こちらの記事もどうぞ。

「今月も出血が続いている」不安を、体の土台から軽くしていきませんか
毎朝ナプキンを確かめる日々。「少量だから」と言われても、続けば不安は積もります。
病院で病気の有無を確かめたうえで、それでも続く出血には、ホルモン・血の巡り・体力という土台から整えていく方法があります。
検査で問題なしと言われた方も、治療中で繰り返している方も、まずは今の様子をお聞かせください。
嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局です。
全国どこからでも、LINEだけでご相談いただけます。
相談料は無料で、お薬のご購入時のみ料金がかかります。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
お届けする漢方について
当店では、医薬品である生薬を粉状にした ❝散剤❞ と呼ばれる、漢方薬を提供しています。市販のエキス剤よりも効果が期待できる、煎剤よりも飲みやすく安価なことから、現代のライフスタイルにより適していると考えたためです。さらに漢方の魅力をひきだすため、その方の体質・体調に合わせて専売薬局のみが取り扱える❝補剤❞を漢方薬と一緒に提供いたします。
オンラインだからできるサービス
服用中のお客様には、体調のお伺いをLINEを通しておこなっております。さらに体質や症状緩和の進み具合をみて、日々行える養生提案=ご自身で体調を整える方法 もアドバイスしております。 飲んだら終わりではなく、長く良い状態で過ごせることをスタッフ全員で目指しております。
専売薬局だけが取扱える、高品質な漢方薬を取り扱っています
取扱っているのは医薬品である漢方薬。 さらに伝統漢方研究会が製造する、専売薬局だけが取扱える漢方製剤になります。 一般的なドラッグストアなどでは入手することのできない、高品質なものを取り扱っています。 またお客様の体質を元に、漢方製材や生薬、自家製漢方薬をバランスよく組合わせることで、ご予算に合わせた提案をお出しすることができます。
漢方薬は近年、その効果が注目されていますが、世間の認知度はまだまだ低いのでは?と感じています。効き目が穏やか、副作用が無い、味はとても苦い、、実はそんなことはありません。症状によっては効果がすぐに感じるものや、副作用の強い生薬も存在します。カラダに合った漢方薬は、甘みを感じることもあると言われています。
私たちが一番伝えたい漢方薬選びのポイントは「ひとりひとりに合わせた薬を選ぶ」ということです。効果を最大限に引き出すためには、細かい症状の出方、その方の体質を考慮する必要があります。Reiyodoのオンライン漢方相談薬局では、AIによる体質チェックと漢方薬剤師のヒアリング、電話相談を組み合わせることで、みなさまの健康をサポートするお守りのような存在でありたいと、スタッフ一同研鑚しております。
漢方薬剤師 宮本 貴美(みやもと たかみ)

調剤薬局、漢方薬局での勤務を経験
漢方以外にもアーユルヴェーダ・メディカルハーブ・アロマ・分子栄養学など幅広く学び、国際中医師も所持
関心のある疾患は、婦人科疾患、不妊症、皮膚疾患
【趣味】
美味しいお店巡り、ヨガ、旅行、読書
漢方薬剤師 倉本 智里(くらもと ちさと)

製薬会社、化粧品会社、調剤薬局勤務などを経験。
その他、体の内側から体調を整える食養生や腸活の知識を習得。
関心のある疾患:皮膚疾患、婦人科疾患
【趣味】
菌活、腸活、カフェ巡り

