【トンネルの中にいるみたい】水が入ったような耳の詰まり・耳閉感——検査で異常なしでも、漢方にできること

「トンネルに入った時のような感じが、ずっと続いている」
「耳に水が入っているような感じがして、抜けない」
「耳抜きができない状態が続いている感じがする」
「自分の声が、耳の中で反響する」

オンライン漢方相談薬局Reiyodo(嶺耀堂)には、このような「耳の詰まり・耳閉感(じへいかん)」のご相談が届いています。
多くの方に共通するのは、耳鼻科の聴力検査では「異常なし」、お薬で一時的に良くなっても、飲み終わるとまた詰まる——という行き場のなさです。
この記事では、耳閉感の正体と、漢方でどう立て直していくのかを、実際のご相談の経過とあわせてご紹介します。

目次

【この記事の結論:耳の詰まり・耳閉感に対する漢方の考え方】

  • 「検査で異常なし」の耳閉感は、耳そのものより、自律神経・水の巡り・血流など「耳を取り巻く体の状態」が影響していることが多い
  • 漢方では、ストレス・天気(気圧)・疲れなど「悪化のきっかけ」から3タイプに見立て、体質の土台から整えていく
  • 急に聞こえが悪くなった場合は突発性難聴の可能性があるため、様子を見ずにすぐ耳鼻科へ。漢方は検査・治療とあわせて進められます

こんな方からのご相談が多いです

  • 50代男性:1ヶ月ほど前から、特に夜になると耳が詰まる。聴力検査は異常なし。病院のお薬で少し良くなった気がしたが、飲み終わるとまた出てきた
  • 60代男性:職場の人間関係のストレスをきっかけに、低音域の難聴・耳鳴り・耳閉感が出た。病院の治療も受けているが、なかなか改善しない
  • 60代女性:15年来のメニエール病。めまいや耳鳴りとともに、耳の閉塞感が続いている

共通しているのは、「命に関わらない」と分かってからも、詰まった感じそのものは毎日続いていて、じわじわ気力を削られることです。
会話・電話・音楽——耳は一日中使う器官だからこそ、この不快感は軽くありません。


西洋医学の視点:耳の詰まりは、どこから来るのか

耳の詰まり感(耳閉感)の背景には、いくつかの代表的な原因があります。
耳と鼻をつなぐ管(耳管)の開きすぎ・詰まりすぎ、中耳に水がたまる滲出性中耳炎、内耳のリンパの巡りが関わる低音障害型感音難聴やメニエール病など——耳鼻科での検査で見分けていきます。

背景にあるものよくあるパターン
耳管の不調自分の声が響く・呼吸音が聞こえる(開放症)/耳抜きができない感じ(狭窄症)
内耳の水の巡り低音の聞こえにくさ・めまい・耳鳴りを伴う。雨や気圧の変化で悪化しやすい
ストレス・自律神経検査では異常なし。疲れた日や夜に強くなる。体調と連動する
急な聞こえの低下突発性難聴の可能性。様子を見ずに、できるだけ早く耳鼻科へ

問題は、検査で大きな異常が見つからなかったり、「加齢やストレスですね」で終わってしまうケースです。
お薬で一時的に楽になっても、やめると戻るなら、耳を取り巻く「体の側」が置き去りになっているサインかもしれません。ここからが漢方の出番です。


漢方の視点:耳閉感は3つのタイプで見立てます

Reiyodoでは、耳の詰まりを「耳だけの問題」として見ません。
悪化のきっかけ・伴う症状・全身の調子から、大きく3つのタイプに分けて見立てます。
同じ耳閉感でも、タイプが違えばお出しする漢方は変わります。

タイプこんな方に多い漢方の方向性
①自律神経・ストレス疲れた日・夜・緊張が続く時期に悪化する。検査は異常なし自律神経を整え、気の巡りを発散させる漢方
②水の巡り雨や気圧の変化で悪化。めまい・耳鳴り・低音の聞こえにくさを伴う水はけを整え、内耳の巡りを助ける漢方
③消耗・血流疲れやすい・長引いている・年齢とともに出てきた腎の働きと血流を補い、耳を養う漢方

実際のご相談では、複数のタイプが重なっている方がほとんどです。
ご自分でタイプを判定する必要はありません。LINEでのヒアリングを通じて、薬剤師が見立てていきます。


症例経過:耳の詰まり・耳閉感のご相談から

実際にReiyodoにご相談いただいた方の経過です。
(※症状や効果効能には個人差があります。同等の効果を保証するものではありません。)

① 50代男性:夜になると詰まる耳が、6ヶ月で「10→0」に

1ヶ月ほど前から、特に夜になると耳閉感が出るように。聴力検査では異常がなく、病院のお薬で少し良くなった気もしたものの、飲み終わるとまた症状が出てきたそうです。
自律神経を整えて炎症を鎮める漢方に、気の発散を促す漢方・血流を改善する補助の漢方を組み合わせました。
1ヶ月で詰まりの頻度が減り始め、2ヶ月目には症状が全く出ない状態に。
3ヶ月で体感10→1まで落ち着いて減量に入り、6ヶ月後に10→0——服用終了となりました。

② 60代男性:ストレスをきっかけに、難聴・耳鳴り・耳閉感が一度に

職場の人間関係でストレスが溜まったことをきっかけに、右耳の低音域難聴・耳鳴り・耳閉感などの症状が出て、病院で治療してもなかなか改善しないとのご相談でした。
腎の働きを補って自律神経を整える漢方を中心に、気の発散・血や元気を補う漢方の3種類を、病院の治療と並行しながらお出ししました。
途中、梅雨時期の不調をはさみながらも体調は少しずつ安定し、4ヶ月後には体感10→3まで改善。ご本人の希望で漢方をお休みして様子を見る段階まで進みました。

③ 60代女性:15年来のメニエール病に伴う閉塞感

15年前に突発性難聴からメニエール病となり、めまい・耳鳴り・耳の閉塞感・睡眠の乱れが続いていた方です。
自律神経を整えて、めまいや耳鳴り・耳閉感を軽減する漢方をお出ししました。
1ヶ月目は「気持ちが少し落ち着いた」程度でしたが、2ヶ月目には外出や睡眠が少しずつ改善。
4ヶ月後には体感10→3まで軽くなり、体調を見ながら服用を続けられています。

④ 30代女性:ライブ会場で右耳がこもり、自分の声が響く

きっかけは不明ながら、コンサート会場のような大きな音の出る場所や、ざわざわした場所に行くと、右耳がこもって自分の声が響いて聞こえる症状に悩まれていました。
ストレスと症状が連動している様子だったため、気の発散を促して自律神経を整え、耳閉感を抑える漢方を1種類お出ししました。
1ヶ月目には、外出した際に音が聞こえなくなることが少なくなり、2ヶ月目にはライブ会場でも聞こえの改善を実感。
3ヶ月目には耳閉感はほとんどなくなり、減量を経て調子のいい状態を維持できたため、漢方を卒業されました。

4人に共通するのは、耳だけでなく「睡眠」「気持ちの落ち着き」「体調全体」が一緒に変わっていっていることです。耳は、体調の変化がいちばん正直に出る場所のひとつです。
→ 経過報告の原文:①50代男性②60代男性③60代女性④30代女性


ご相談では、こんなことを伺います

  • いつから・何をきっかけに始まったか(ストレス・風邪・飛行機・季節)
  • 悪化する場面(夜・疲れた日・雨や気圧の変化・緊張する場面)
  • 伴う症状(耳鳴り・めまい・聞こえの変化・肩こり・頭痛)
  • 耳鼻科での検査結果と、今受けている治療・お薬
  • 睡眠・疲れ・ストレスなど、全身の調子

先に知っておいてほしい、2つの注意

①急に聞こえが悪くなったら、まず耳鼻科へ

耳の詰まりとともに「急に聞こえが悪くなった」場合は、突発性難聴の可能性があります。
突発性難聴は治療の開始が早いほど回復が見込みやすいとされる病気です。様子を見ずに、できるだけ早く耳鼻科を受診してください。
検査で耳の状態を確かめておくことは、漢方の見立てにとっても大切な情報になります。

②病院のお薬を、自己判断でやめないでください

耳鼻科で治療中の方は、処方されたお薬を自己判断で中止しないでください。
漢方は病院の治療と併用しながら始められます(この記事の②の方も併用で進めています)。
服用中のお薬があれば、ご相談時にLINEでお知らせください。


【先生コラム①】「検査で異常なし」でも、症状は本物です

耳閉感のご相談で多いのが、「検査では異常がないと言われたけれど、この詰まりは確かにあるんです」というお話です。
おっしゃる通りで、症状は本物です。
耳は、自律神経や血流・水の巡りの影響をとても受けやすい器官です。検査で異常が出ないのは、耳の部品ではなく「巡り」の問題だから——と漢方では考えます。
お薬で一時的に楽になってもぶり返すなら、巡りの土台から整える価値があります。「気のせい」と言われて行き場をなくした方こそ、一度ご相談ください。

担当薬剤師:武田先生(病院・調剤薬局での勤務経験あり)

【先生コラム②】天気と耳の関係、あなどれません

「雨の前の日に詰まる」「台風の時期がいちばんつらい」——耳閉感の方から、本当によく伺う言葉です。
内耳は気圧のセンサーでもあるため、水の巡りが滞っている体質の方は、気圧の変化をまともに受けてしまいます。
こうした方には、水はけを整える方向の漢方が合いやすく、「天気が崩れても耳が騒がなくなってきた」という変化が、良くなり始めのサインになることが多いです。
悪化する場面をメモしておいて、そのままLINEで教えてください。見立ての大切な手がかりになります。

担当薬剤師:櫻井先生(病院・調剤薬局での勤務経験あり)

耳やめまいをはじめ、実際の経過報告の一覧はこちらからご覧いただけます。


よくあるご質問

耳鼻科で「異常なし」と言われました。それでも相談できますか?

はい、むしろそういう方のご相談が中心です。
検査で異常がないのに詰まりが続くのは、自律神経や水の巡りなど「体の側」が関わっているサインと見立てます。
検査を受けて大きな病気が除外されていることは、漢方相談にとってもプラスの情報です。検査結果があれば、あわせてお知らせください。

耳鼻科の治療やお薬と併用できますか?

はい、基本的には併用していただけます。
この記事の②の方(低音域難聴・耳鳴り・耳閉感)も、病院の治療と並行しながら漢方で土台を整えていく形で進めました。
処方されたお薬を自己判断でやめる必要はありません。飲み合わせの確認をしますので、お薬の名前をLINEでお知らせください。

どのくらいの期間で変化を感じられますか?

個人差がありますが、この記事の①の方は1ヶ月で詰まりの頻度が減り始め、6ヶ月で服用終了まで進みました。一方、長く患っている方は数ヶ月単位でゆっくり変わっていきます。
根本からお体を整えるためには、まず3ヶ月じっくり続けていただくことをおすすめしています。経過は毎月LINEで伺いながら、内容を調整します。

天気や気圧で悪化するタイプです。体質から変えられますか?

気圧の変化で悪化する方は、漢方の見立てでは「水の巡り」が滞りやすい体質と考えます。
水はけを整える方向の漢方で、気圧の影響を受けにくい土台をつくっていきます。
「どんな天気の日につらいか」をメモしてお知らせいただけると、見立ての精度が上がります。

良くなった耳の詰まりが、ぶり返すことはありますか?

耳の閉塞感は、体調や生活習慣、ストレスなど、さまざまな要因によって変化することがあります。
一度落ち着いても、疲れや睡眠不足、ストレスをきっかけに、再び気になることもあります。
だからこそ、症状だけを見るのではなく、日々の生活習慣や体調にも目を向けることが大切です。
漢方を服用している間も、ご自身の体調の変化を確認しながら、無理のない範囲で生活習慣を整えていきましょう。


「トンネルの中」から、抜け出しませんか

検査では異常なし。でも、耳の詰まりは今日も続いている——。
その行き場のなさこそ、体質から見立てる漢方の出番です。
この記事の3人のように、耳の詰まりは「体全体の巡り」が整い始めると一緒に変わっていきます。
Reiyodoの薬剤師が、LINEでじっくり伴走します。

関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。

お届けする漢方について

当店では、医薬品である生薬を粉状にした ❝散剤❞ と呼ばれる、漢方薬を提供しています。市販のエキス剤よりも効果が期待できる、煎剤よりも飲みやすく安価なことから、現代のライフスタイルにより適していると考えたためです。さらに漢方の魅力をひきだすため、その方の体質・体調に合わせて専売薬局のみが取り扱える❝補剤❞を漢方薬と一緒に提供いたします。

オンラインだからできるサービス

服用中のお客様には、体調のお伺いをLINEを通しておこなっております。さらに体質や症状緩和の進み具合をみて、日々行える養生提案=ご自身で体調を整える方法 もアドバイスしております。 飲んだら終わりではなく、長く良い状態で過ごせることをスタッフ全員で目指しております。

専売薬局だけが取扱える、高品質な漢方薬を取り扱っています

取扱っているのは医薬品である漢方薬。 さらに伝統漢方研究会が製造する、専売薬局だけが取扱える漢方製剤になります。 一般的なドラッグストアなどでは入手することのできない、高品質なものを取り扱っています。 またお客様の体質を元に、漢方製材や生薬、自家製漢方薬をバランスよく組合わせることで、ご予算に合わせた提案をお出しすることができます。

漢方薬は近年、その効果が注目されていますが、世間の認知度はまだまだ低いのでは?と感じています。効き目が穏やか、副作用が無い、味はとても苦い、、実はそんなことはありません。症状によっては効果がすぐに感じるものや、副作用の強い生薬も存在します。カラダに合った漢方薬は、甘みを感じることもあると言われています。

私たちが一番伝えたい漢方薬選びのポイントはひとりひとりに合わせた薬を選ぶということです。効果を最大限に引き出すためには、細かい症状の出方、その方の体質を考慮する必要があります。Reiyodoのオンライン漢方相談薬局では、AIによる体質チェックと漢方薬剤師のヒアリング、電話相談を組み合わせることで、みなさまの健康をサポートするお守りのような存在でありたいと、スタッフ一同研鑚しております。

漢方薬剤師 薬局長 武田 隆芳(たけだ たかよし)

実績:病院勤務4年・調剤薬局勤務8年の臨床経験 合計12年間

西洋医学の最前線で多くの患者さんと向き合う中で、薬で症状を抑えるだけではない「根本的な治癒」への渇望が芽生える。

・「身近な人の悩みにもっと深く関わり、本当に治る手助けがしたい。」
・「薬だけでなく、身体の内側から体質を変えていく感動を伝えたい。」

という強い想いから漢方の道へ。 現在は呼吸器や皮膚トラブル、精神疾患などを得意とし、漢方薬のご提案はもちろん、食事や生活習慣のアドバイスまで含めた「二人三脚のサポート」を行っています。

漢方薬剤師 櫻井 絵梨子(さくらい えりこ)

病院・調剤薬局の勤務を経て漢方の道へ

関心のある疾患:婦人科疾患・不妊症

【趣味】
旅行・美味しいお店巡り

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