「頭皮がベタベタして、フケが多くて気になる」
「痒みがつらい」
「治ったと思っても、再発を繰り返す」――。
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)のご相談で、私たちが実際によく伺う言葉です。
この記事では、なぜ脂漏性皮膚炎は「治ってはまた繰り返す」のか、ご相談で見ている2つのタイプ、そして実際のご相談の経過を、オンライン漢方相談薬局の嶺耀堂(Reiyodo)が解説します。
「専用シャンプーでしのぐしかない」「体質だから仕方ない」とあきらめている方にこそ、読んでいただきたい内容です。
目次
【この記事の結論:繰り返す脂漏性皮膚炎に対する漢方の考え方】
- 脂漏性皮膚炎の正体: 皮脂の分泌が盛んな部位(頭皮・髪の生え際・鼻のわき・耳の後ろなど)に、フケ・赤み・かゆみが出る皮膚炎です。皮膚の常在菌である「マラセチア(真菌)」の増殖が関わっていると考えられています。
同じように皮脂が出ても「繰り返す人」と「繰り返さない人」がいる——その差が体質です。
- タイプは大きく2つ: 皮脂の分泌が盛んなタイプ/解毒機能が落ちているタイプ。
タイプによって、お選びする漢方の方向性が変わります。
- ケアは両輪で: シャンプーや塗り薬で皮脂と菌を抑える外側のケアと、皮脂の分泌そのものを増やさない内側のケア。「洗っても洗っても繰り返す」なら、内側の出番です。
- 大事な注意: 医師の指導で抗真菌薬のシャンプーや塗り薬を使っている方は、自己判断で中断しないでください。続けながら、漢方を併用できます。
こんな方からのご相談が多いです
嶺耀堂の脂漏性皮膚炎のご相談で多いのは、たとえばこんな方です。
- 10代男性: もともと脂性肌で、ニキビもできやすい
- 30代男性: 脂っこい食事が多く、脂性肌
- 40代女性: 食事の乱れをきっかけに頭皮から始まり、徐々に体にも広がった
共通しているのは、皮脂の分泌が増えやすい食生活・体質が背景にある、ということです。
頭皮や顔まわりは人目に入りやすい場所ですから、「肩にフケが落ちていないか気になる」「かゆくて集中できない」と、毎日の気持ちまで沈みやすいお悩みです。
何度も同じ場所に繰り返す場合、自然に治ることは難しいかもしれません。
西洋医学の視点
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が盛んな部位——頭皮、髪の生え際、鼻のわき、耳の後ろなど——に、フケ・赤み・かゆみが出る皮膚の病気です。
皮脂を好む常在菌「マラセチア(真菌=カビの仲間)」が増殖することが、原因として考えられています。
治療は、マラセチアの増殖を抑える抗真菌薬の塗り薬や専用シャンプーを中心に、炎症が強いときは炎症を抑えるステロイドの塗り薬が使われ、「今出ている赤みとかゆみを外から鎮める」ことが得意です。
嶺耀堂は「病院の治療をやめて漢方に」とは考えていません。
外側のケアで今の症状を抑えながら、「なぜ繰り返すのか」という皮脂の分泌の側を漢方で整えていく、という組み合わせのご相談が多くなっています。
漢方の視点:同じフケ・ベタつきでも、タイプは2つに分かれます
嶺耀堂では、脂漏性皮膚炎のご相談を、東洋医学の観点から大きく2つのタイプに分けて見立てています。
ご自身に当てはまりそうなところを探しながら読んでみてください。
| タイプ | 当てはまるサイン | 漢方の方向性 |
|---|
| 皮脂の分泌が盛んなタイプ | 頭皮や顔がベタつきやすい。脂っこいものや甘いものをよくとる | 皮脂の分泌を抑え、皮膚の常在菌のバランスを整える漢方 |
| 解毒機能が落ちているタイプ | 食生活が乱れがちで、疲れやすい。症状が頭皮から体へ広がることも | 解毒機能を整える漢方 |
実際には、2つのタイプが重なっている方も多くいらっしゃいます。
皮脂は「洗い流すもの」である前に、「体の中で作られるもの」。
作られる量が多いままなら、洗っても洗っても追いつきません——脂漏性皮膚炎の土台は、皮膚の表面ではなく「皮脂を増やす体の中身」にあることが多いのです。
だから「脂漏性皮膚炎にはこの漢方」と1対1で決めるのではなく、食事の内容・お腹の調子・疲れやすさなど、体調全体を伺ったうえで組み合わせを設計していきます。
症例経過:繰り返す脂漏性皮膚炎のご相談
実際に嶺耀堂へご相談いただいた方の経過をご紹介します。
※お一人おひとりの実例であり、感じ方や期間には個人差があります。
10代男性:小学生の頃から続く症状、一通りの治療を試しても繰り返す
小学生の頃から症状があり、脂漏性皮膚炎の治療を一通り試したものの効果を感じられないとのことで、嶺耀堂へご相談いただきました。
「解毒機能を整え、皮膚の炎症を鎮めて症状を和らげる漢方」と「その働きを高める補助の漢方」の2種類をお組みしました。
1ヶ月後、目覚めがとても良くなったとのこと。フケは少し減った感じがあるものの、鼻の際の赤みはまだそれほど変化なし。
2ヶ月後「肌の調子が改善してきた」。
3ヶ月後、食生活のアドバイスも取り入れながら、体調は良好とのこと。
4ヶ月後には調子も良く、減薬して様子を見ることに。
5ヶ月後、減薬してもぶり返しはなく、痒みがほとんどなくなったとのこと。
ご本人様のご希望により、服用終了となりました。
→ この方の経過報告の原文を読む
40代女性:耳の後ろの小さな出来物から、浸出液が出るまでに広がって
食生活が不規則になった頃、耳の後ろに小さな出来物ができ始め、触っているうちに徐々に広がって、痒みと浸出液(ジュクジュクした液)を伴うようになりました。
浸出液で髪の毛が固まる・痒みも強くなる、という状態でのご相談でした。
「分泌物を抑え、かゆみを鎮める漢方」を1種類お組みしました。
1ヶ月後、痒みはあるものの、浸出液が少なくなってきたとのこと。
2ヶ月後、浸出液は止まり、痒みも緩和してきたとのこと。
3ヶ月後には、皮膚の薄さや赤みは残るものの、元の皮膚の状態に戻ったとのこと。
現在も、体調の安定のために継続して服用されています。
→ この方の経過報告の原文を読む
そのほかの実際のご相談の経過(症例まとめ)を見る
ご相談では、こんなことを伺います
嶺耀堂のご相談はLINEを中心に行います。
脂漏性皮膚炎のご相談で実際にお伺いしているのは、こんな内容です。
- 症状の場所(頭皮・髪の生え際・鼻のわき・耳の後ろなど)と、始まった時期
- フケや赤みの状態(乾いているか・ベタつくか・ジュクジュクや浸出液があるか)
- 食事の内容(油もの・甘い物のとり方)と生活リズム
- 疲れやすさ・お腹の調子
- 今使っているシャンプー・塗り薬・飲み薬
「どんな食生活で、どこから広がってきたか」は、体質を見立てる大事なヒントです。
患部のお写真があると、より正確に見立てられます。
先に知っておいてほしい、2つの注意
①医師の指導で使っているシャンプー・塗り薬は、自己判断でやめない
脂漏性皮膚炎では、原因と考えられているマラセチアの増殖を抑えるため、抗真菌薬を配合したシャンプーの使用を勧められることがあります。
医師の指導で使用を勧められている場合は、塗り薬と同様、自己判断での中断は控えてください。
どちらも大切な治療の一部です。続けながら、漢方を併用できます。
②「洗っても洗っても繰り返す」なら、それは体質のサイン
頭皮をこまめに洗う・皮脂を洗い流す——外側のケアは脂漏性皮膚炎対策の基本で、とても大切です。
ただ、洗い方を工夫しても治っては繰り返すなら、皮脂を増やしている「体の中身」がまだ変わっていないサインです。
その土台の側を整えるのが、漢方の役どころです。
【先生コラム①】皮脂は「洗う」だけでなく、「増やさない」ことも大切です
担当薬剤師:倉本先生(製薬会社・調剤薬局での勤務経験あり)
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が盛んな部位に、常在菌である「マラセチア(真菌)」が増殖していることが原因と考えられています。
外側から皮脂を洗い流すことも大切ですが、お食事や生活習慣を整えて、皮脂の分泌そのものを抑えることも同じくらい大切です。
油ものや甘い物は皮脂の分泌を増やしやすいので、気を付けましょう。
【先生コラム②】「落ち着いた後」も、一緒に見ていきます
担当薬剤師:櫻井先生(病院・調剤薬局での勤務経験あり)
ご紹介した40代の方のように、症状が落ち着いた後も、体調の安定のために服用を続ける方がいらっしゃいます。
脂漏性皮膚炎は、再発を繰り返しやすいお悩みです。だからこそ、当店では漢方薬のご提案だけでなく、食事の摂り方など日々の生活についても一緒に考えながら、落ち着いた状態を維持できるようサポートしています。
経過を一緒に見ていきましょう。
よくあるご質問
漢方薬を飲むと、どのくらいで良い変化が現れますか?
症状の経過には個人差があるため、「何ヶ月で落ち着く」と一概にはお伝えできません。
一時的な症状か慢性的に続いているのか、フケ・赤み・かゆみ・ジュクジュク感など、どのような症状を伴っているかによっても経過は異なります。
まずは現在の症状を確認しながら、変化を一緒に見ていくことを大切にしています。
根本からお体を整えるためには、3ヶ月以上じっくりお続けいただくことをおすすめしています。
専用のシャンプーを使っています。使い続けた方がいいですか?
脂漏性皮膚炎では、原因と考えられている真菌「マラセチア」の増殖を抑えるため、抗真菌薬を配合したシャンプーの使用を勧められることがあります。
医師の指導で使用を勧められている場合は、塗り薬と同様、自己判断での中断は控えるようにしてください。
シャンプーや塗り薬を続けながら、漢方を併用していただけます。
病院のお薬と併用できますか?
はい、基本的には併用していただけます。
脂漏性皮膚炎の治療では、抗真菌薬の塗り薬や専用シャンプー、炎症を抑えるステロイドの塗り薬などが使われることがあります。
病院での治療と並行して、漢方ではその方の体質や生活習慣にも目を向け、症状だけでなく体全体のバランスを整えることを大切にしています。
病院のお薬は自己判断で中止しないでください。お薬の種類によっては注意が必要な場合もあるため、ご相談時にお薬手帳などで確認させていただきます。
店舗まで行けません。
オンラインだけで相談できますか?
はい、嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局です。
ご相談はLINEを中心に行い、お薬は全国どこへでも発送いたします。
相談料は無料で、お薬のご購入時のみ料金がかかります。
患部のお写真と文章で、ご自身のペースでお聞かせください。
脂漏性皮膚炎の漢方の考え方・ご相談の流れは、こちらのページでさらに詳しく解説しています。
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フケやベタつきを気にしない毎日へ
頭皮や顔は、毎日鏡で目に入る場所です。
「肩のフケを気にしてため息をつく毎日」は、体質から見直すことで変えていけます。
治っては繰り返すフケ・ベタつき・かゆみは、あなたの体からの分かりやすいサインです。
シャンプーを替え続ける前に、皮脂の分泌から一緒に整えていきませんか。
嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局です。
全国どこからでも、LINEだけでご相談いただけます。
相談料は無料で、お薬のご購入時のみ料金がかかります。
関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。
お届けする漢方について
当店では、医薬品である生薬を粉状にした ❝散剤❞ と呼ばれる、漢方薬を提供しています。市販のエキス剤よりも効果が期待できる、煎剤よりも飲みやすく安価なことから、現代のライフスタイルにより適していると考えたためです。さらに漢方の魅力をひきだすため、その方の体質・体調に合わせて専売薬局のみが取り扱える❝補剤❞を漢方薬と一緒に提供いたします。
オンラインだからできるサービス
服用中のお客様には、体調のお伺いをLINEを通しておこなっております。さらに体質や症状緩和の進み具合をみて、日々行える養生提案=ご自身で体調を整える方法 もアドバイスしております。 飲んだら終わりではなく、長く良い状態で過ごせることをスタッフ全員で目指しております。
専売薬局だけが取扱える、高品質な漢方薬を取り扱っています
取扱っているのは医薬品である漢方薬。 さらに伝統漢方研究会が製造する、専売薬局だけが取扱える漢方製剤になります。 一般的なドラッグストアなどでは入手することのできない、高品質なものを取り扱っています。 またお客様の体質を元に、漢方製材や生薬、自家製漢方薬をバランスよく組合わせることで、ご予算に合わせた提案をお出しすることができます。
漢方薬は近年、その効果が注目されていますが、世間の認知度はまだまだ低いのでは?と感じています。効き目が穏やか、副作用が無い、味はとても苦い、、実はそんなことはありません。症状によっては効果がすぐに感じるものや、副作用の強い生薬も存在します。カラダに合った漢方薬は、甘みを感じることもあると言われています。
私たちが一番伝えたい漢方薬選びのポイントは「ひとりひとりに合わせた薬を選ぶ」ということです。効果を最大限に引き出すためには、細かい症状の出方、その方の体質を考慮する必要があります。Reiyodoのオンライン漢方相談薬局では、AIによる体質チェックと漢方薬剤師のヒアリング、電話相談を組み合わせることで、みなさまの健康をサポートするお守りのような存在でありたいと、スタッフ一同研鑚しております。
漢方薬剤師 倉本 智里(くらもと ちさと)
製薬会社、化粧品会社、調剤薬局勤務などを経験。
その他、体の内側から体調を整える食養生や腸活の知識を習得。
関心のある疾患:皮膚疾患、婦人科疾患
【趣味】
菌活、腸活、カフェ巡り
漢方薬剤師 櫻井 絵梨子(さくらい えりこ)
病院・調剤薬局の勤務を経て漢方の道へ
関心のある疾患:婦人科疾患・不妊症
【趣味】
旅行・美味しいお店巡り