【食事に気をつけているのに、数値が下がらない】脂質異常症——体質から整える漢方の考え方

「健康診断でコレステロールが高いと言われた」
「食事には気をつけているのに、数値がなかなか下がらない」
「家族歴もあるので、今のうちに予防したい」――。
脂質異常症のご相談で、私たちが実際によく伺う言葉です。

揚げ物を減らし、野菜を増やし、お酒も控えている。それでも次の健診で同じ指摘を受ける——「体質だから仕方ない」とあきらめかけている方が少なくありません。
この記事では、ご相談で見ている3つのタイプ、60代以降の女性の実際の経過、そして「漢方でコレステロールの数値は下がりますか」「病院のお薬と併用できますか」というご質問への答えを、オンライン漢方相談薬局の嶺耀堂(Reiyodo)が解説します。


目次

【この記事の結論:脂質異常症に対する漢方の考え方】

  • 症状の正体: 脂質異常症は、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が高い、HDL(善玉)コレステロールが低い状態で、自覚症状がほとんどないまま動脈硬化を進めます。同じように食事に気をつけていても、食べ過ぎや胃腸の負担・水分代謝の滞り・ホルモンバランスの変化など、「脂質がたまりやすい理由」は体質ごとに違います。
  • タイプは大きく3つ: 食べ過ぎ・胃腸の負担が気になるタイプ/むくみ・水分代謝が気になるタイプ/ホルモンバランスの影響を受けているタイプ。
    タイプによって、お選びする漢方の方向性が変わります。
  • 漢方の役どころ: 漢方は、コレステロールの数値だけを直接下げることを目的とするものではありません。体質や食生活、胃腸の状態を確認し、代謝・水の巡り・ホルモンバランスという土台を整えて、数値が下がりやすい体を目指します。
  • 大事な注意: 心臓や脳血管の病気の既往がある/複数の生活習慣病を指摘されている/数値がかなり高い、または急に変化している——こうした場合は、まず内科や循環器内科で治療の方針を決めてください。病院のお薬を自己判断でやめたり減らしたりしないでください。

こんな方からのご相談が多いです

嶺耀堂の脂質異常症のご相談で多いのは、たとえばこんな方です。

  • 50代女性: 健康診断でLDLコレステロールの値を指摘された。食事や運動に気をつけているものの、数値が改善しない
  • 60代男性: 仕事が忙しく、外食や飲酒の機会が多い。人間ドックで中性脂肪やコレステロールを指摘された
  • 40代女性: 食事の量も生活習慣も大きく変わっていないのに、ここ数年で中性脂肪の数値を指摘されるようになった

年代やきっかけはさまざまですが、共通しているのは、「数値」という結果だけを見て、原因が体質のどこにあるのか分からないまま、食事制限だけを続けていることです。
食事をがんばっても下がらないなら、見るべき場所が食事以外にあるのかもしれません。


西洋医学の視点

脂質異常症は、血液検査でLDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪の値を見て診断されます。原因は、食事や運動不足だけでなく、体質(家族性のもの)、閉経後のホルモンの変化、甲状腺などほかの病気が関わることもあります。
治療は食事療法と運動療法が基本で、動脈硬化のリスク(年齢・血圧・血糖・喫煙・家族歴など)に応じて、スタチンなどコレステロールを下げるお薬や、中性脂肪を下げるお薬が使われます。
お薬で数値が下がる方は多い一方、「薬を一生飲み続けるのか」「食事に気をつけているのに、なぜ下がらないのか」という声も伺います。

嶺耀堂は「病院の治療をやめて漢方に」とは考えていません。
とくに心臓や脳血管の病気の既往がある方、数値がかなり高い方は、まず病院の治療が優先です。そのうえで、治療や食事療法と並行して「脂質がたまりやすい体質の側」を整えていく——その組み合わせのご相談が多くなっています。


漢方の視点:同じ「数値が高い」でも、タイプは3つに分かれます

嶺耀堂では、脂質異常症のご相談を、東洋医学の観点から大きく3つのタイプに分けて見立てています。
ご自身に当てはまりそうなところを探しながら読んでみてください。

タイプ当てはまるサイン漢方の方向性
食べ過ぎ・胃腸の負担が気になるタイプ外食や飲酒が多い。食後に胃が重い、便秘や軟便、体がだるい。肝臓の数値も一緒に指摘されやすい胃腸の働きや解毒機能を整える
むくみ・水分代謝が気になるタイプ夕方に足がむくむ、体が重い、太りやすい。雨の日や湿気で不調。運動しても落ちにくい水の巡りを整える
ホルモンバランスの影響を受けているタイプ更年期の前後から数値が上がってきた。生活は変わっていないのに中性脂肪やLDLが増えた。のぼせ・冷え・気分の波を伴うホルモンバランスを整える

実際には、タイプが重なっている方がほとんどです(外食が多く、むくみやすい、など)。
健診の数値の推移・食事と飲酒の傾向・体重やむくみの変化・女性は月経や更年期の状況を伺ったうえで、組み合わせを設計していきます。


症例経過:60代以降の女性のご相談から

実際に嶺耀堂へご相談いただいた方の経過をご紹介します。
※お一人の実例であり、感じ方や期間には個人差があります。体重や数値の変化も、同じ結果を保証するものではありません。

60代以降の女性:体重が落ちにくく、高脂血症の指摘も。数値を正常に近づけたい

なかなか体重が落ちにくく、高脂血症の指摘を受けたこともあり、数値も正常化させていきたいとのことで、嶺耀堂にご相談いただきました。
「肝臓の働きを助け、脂質などの代謝や排出をサポートする漢方」と、腸内環境を整えて老廃物の排出を促す補助の漢方の2種類をお組みしました。
服用1ヶ月後、食養生も意識し、半月で2.4kg減り、毎朝起きたあとの体がすっきりしているのがうれしいとのこと。
服用2ヶ月後、便秘が気になる状態が続くとのことで、補助の漢方の量を増やして様子を見ることに。
服用3ヶ月後、3日を除いて毎朝快便とのこと。
服用4ヶ月後、体重が7kg減ったとのこと。
服用5ヶ月後、健康診断でLDLコレステロールの数値が前回の184から144に下がっていたとのこと(正常値の範囲内にはまだ届いていません)。以前は頭痛や体のだる重さがあったのが、今は体調も良く、物事の判断や行動が早くなった気がするとのこと。
服用7ヶ月後、体調は良く、ご本人の希望で量を減らして様子を見ることに。
服用11ヶ月後、その後も体調の良い状態が続き、ご本人のご希望により服用を終了されました。

※この方の経過報告のページは準備中です。代謝や生活習慣病のお悩みでご相談いただいた、ほかの方の経過はこちらからご覧いただけます。

そのほかの実際のご相談の経過(症例まとめ)を見る


ご相談では、こんなことを伺います

嶺耀堂のご相談はLINEを中心に行います。
脂質異常症のご相談で実際にお伺いしているのは、こんな内容です。

  • 健診の結果(LDL・HDL・中性脂肪・肝機能・血糖・尿酸)とここ数年の推移、家族歴
  • 食事の傾向(外食・飲酒・甘いもの・脂っこいもの・夜遅い食事)と、運動の習慣
  • 体重の変化・むくみ・お通じ・疲れやすさ・体のだるさ
  • 女性の方は、月経や更年期の状況と、数値が上がり始めた時期との関係
  • 病院の治療内容と、使っているお薬・サプリメント

「数値とは関係ない」と思っているむくみやお通じ、更年期の変化も、ぜひ一緒にお聞かせください。
全身の傾向が、タイプを見分ける手がかりになることが多いのです。


先に知っておいてほしい、2つのこと

①こんな方は、まず内科・循環器内科で治療の方針を

心臓や脳血管の病気の既往がある/高血圧や糖尿病など複数の生活習慣病を指摘されている/数値がかなり高い、または急に変化している——
こうした場合は動脈硬化が進むリスクが高いため、漢方のご相談より先に、まず内科や循環器内科で治療の方針を決めてください。
健診で「要精密検査」「要治療」と書かれている方も同じです。病院の方針が定まったうえでのご相談のほうが、見立ても正確になります。

②病院のお薬を、自己判断でやめないでください

コレステロールや中性脂肪のお薬をすでに服用されている方は、自己判断でやめたり減らしたりせず、必ず処方医にご相談ください。
「一生飲み続けるのが不安」という気持ちも、そのまま主治医に伝えていただくのが安心です。漢方はお薬の代わりではなく、並走するものです。
漢方を服用していることも、主治医の先生にお知らせください。飲み合わせの確認も行いますので、ご相談時にお薬手帳などでお知らせいただけると安心です。


【先生コラム①】数値だけでなく、体の変化を一緒に見ていきます

担当薬剤師:櫻井先生(病院・調剤薬局での勤務経験あり)

脂質の数値が気になるときは、数値だけを見るのではなく、食事や運動、体重の変化、胃腸の状態なども一緒に見ていくことが大切です。

漢方では、一人ひとりの体質や生活背景を丁寧に確認し、その方に合った漢方を考えていきます。

【先生コラム②】「気をつけているつもり」の食事で、見落としやすいこと

担当薬剤師:武田先生(病院・調剤薬局での勤務経験あり)

「揚げ物は減らしているのに」という方のお話を伺うと、果物や甘い飲み物、お酒の糖質が中性脂肪を押し上げていたり、菓子パンや乳製品の脂、夜遅い食事が重なっていたりすることがよくあります。

まずは1週間、食べたもの・飲んだもの・時間をメモしてみてください。ご自身では「気をつけている」つもりの中に、数値の理由が見つかることがあります。
そのうえで、胃腸・水分代謝・ホルモンバランスのどこを整えるかを、漢方とあわせて一緒に考えていきます。


よくあるご質問

漢方を飲めば、コレステロールの数値は下がりますか?

漢方は、コレステロールの数値だけを直接下げることを目的とするものではありません。
体質や食生活、胃腸の状態などを確認し、その方に合った方向から体調を整えていきます。結果として数値が落ち着いてくる方もいらっしゃいますが、個人差があり、同じ結果をお約束することはできません。
数値の確認は、引き続き病院の血液検査で行ってください。

病院のお薬は併用できますか?

基本的には併用いただいて問題ありません。病院の治療を受けながら漢方を始めている方も多くいらっしゃいます。
ご相談の際に、事前に服用中のお薬の情報をお知らせください。飲み合わせも含めて薬剤師が確認します。
処方されているお薬を自己判断でやめたり減らしたりせず、必ず処方医にご相談ください。

家族歴があり、食事も運動も気をつけています。それでも相談する意味はありますか?

家族性の脂質異常症が疑われる場合は、病院での診断と治療が優先です。そのうえで、同じ食事と運動をしていても「ためやすい体質」の側——胃腸の負担・水分代謝・ホルモンバランス——を整えることは、漢方の得意なところです。
「気をつけているのに下がらない」からこそ、見るべき場所が体質にあるのかもしれません。健診の結果と今の食事の様子をLINEでお聞かせください。
嶺耀堂(Reiyodo)のご相談はLINEを中心に行い、相談料は無料です。

健診で脂肪肝や肝臓の数値(AST・γ-GTP)も一緒に指摘された方は、こちらの記事もどうぞ。

「気をつけているのに下がらない」を、体質の側から見直しませんか

毎年の健診で同じ指摘。食事を我慢しているのに数値は動かない。家族歴もあって、このまま薬が増えていくのが不安——数値そのものより、「何をすれば変わるのか分からない」ことがいちばんのストレスかもしれません。
病院で治療の方針を確かめたうえで、胃腸の負担・水分代謝・ホルモンバランスという土台から整えていく方法があります。
「体質だから仕方ない」とあきらめかけている方こそ、まずは今の様子をお聞かせください。

嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局です。
全国どこからでも、LINEだけでご相談いただけます。
相談料は無料で、お薬のご購入時のみ料金がかかります。

関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。

お届けする漢方について

当店では、医薬品である生薬を粉状にした ❝散剤❞ と呼ばれる、漢方薬を提供しています。市販のエキス剤よりも効果が期待できる、煎剤よりも飲みやすく安価なことから、現代のライフスタイルにより適していると考えたためです。さらに漢方の魅力をひきだすため、その方の体質・体調に合わせて専売薬局のみが取り扱える❝補剤❞を漢方薬と一緒に提供いたします。

オンラインだからできるサービス

服用中のお客様には、体調のお伺いをLINEを通しておこなっております。さらに体質や症状緩和の進み具合をみて、日々行える養生提案=ご自身で体調を整える方法 もアドバイスしております。 飲んだら終わりではなく、長く良い状態で過ごせることをスタッフ全員で目指しております。

専売薬局だけが取扱える、高品質な漢方薬を取り扱っています

取扱っているのは医薬品である漢方薬。 さらに伝統漢方研究会が製造する、専売薬局だけが取扱える漢方製剤になります。 一般的なドラッグストアなどでは入手することのできない、高品質なものを取り扱っています。 またお客様の体質を元に、漢方製材や生薬、自家製漢方薬をバランスよく組合わせることで、ご予算に合わせた提案をお出しすることができます。

漢方薬は近年、その効果が注目されていますが、世間の認知度はまだまだ低いのでは?と感じています。効き目が穏やか、副作用が無い、味はとても苦い、、実はそんなことはありません。症状によっては効果がすぐに感じるものや、副作用の強い生薬も存在します。カラダに合った漢方薬は、甘みを感じることもあると言われています。

私たちが一番伝えたい漢方薬選びのポイントは「ひとりひとりに合わせた薬を選ぶ」ということです。効果を最大限に引き出すためには、細かい症状の出方、その方の体質を考慮する必要があります。Reiyodoのオンライン漢方相談薬局では、AIによる体質チェックと漢方薬剤師のヒアリング、電話相談を組み合わせることで、みなさまの健康をサポートするお守りのような存在でありたいと、スタッフ一同研鑚しております。

漢方薬剤師 櫻井 絵梨子(さくらい えりこ)

病院・調剤薬局の勤務を経て漢方の道へ

関心のある疾患:婦人科疾患・不妊症

【趣味】
旅行・美味しいお店巡り

漢方薬剤師 薬局長 武田 隆芳(たけだ たかよし)

実績:病院勤務4年・調剤薬局勤務8年の臨床経験 合計12年間

西洋医学の最前線で多くの患者さんと向き合う中で、薬で症状を抑えるだけではない「根本的な治癒」への渇望が芽生える。

・「身近な人の悩みにもっと深く関わり、本当に治る手助けがしたい。」
・「薬だけでなく、身体の内側から体質を変えていく感動を伝えたい。」

という強い想いから漢方の道へ。 現在は呼吸器や皮膚トラブル、精神疾患などを得意とし、漢方薬のご提案はもちろん、食事や生活習慣のアドバイスまで含めた「二人三脚のサポート」を行っています。

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