【胃もたれで検査したら、胆石が見つかった】胆石症——体質から整える漢方の考え方

「健康診断で胆石が見つかった」
「たまに痛みを感じて、不安になる」
「無症状だけれど、気になる」――。
胆石のご相談で、私たちが実際によく伺う言葉です。

「胃もたれ」「背中やみぞおちの痛み」「吐き気やゲップが多い」で受診したら、胆石が見つかった——そんな方も少なくありません。そして多くの場合、「様子を見ましょう」と言われたまま、何をすればいいのか分からずに不安だけが残ります。
この記事では、ご相談で見ている2つのタイプ、50代女性の実際の経過、そして「無症状でも漢方を飲む必要はありますか」というご質問への答えを、オンライン漢方相談薬局の嶺耀堂(Reiyodo)が解説します。


目次

【この記事の結論:胆石に対する漢方の考え方】

  • 症状の正体: 胆石は、胆のうや胆管の中で胆汁の成分(多くはコレステロール)が固まってできた石です。約7〜8割は無症状ですが、胆のうが縮んだときに石が出口や胆管に詰まると、みぞおちや右の肋骨の下に激しい痛み(胆石発作)が起こります。ご相談では、「胃もたれだと思っていた」「脂っこい食事のあとに重くなる」という、胃の不調の顔をして見つかる方が目立ちます。
  • タイプは大きく2つ: 高脂肪食を好み、コレステロールが高いタイプ/目立った症状はないが、胆石を指摘されているタイプ。
    タイプによって、お選びする漢方の方向性が変わります。
  • 漢方の役どころ: 石を溶かすことや、発作を防ぐことをお約束するものではありません。胆のうの炎症を和らげ、滞った胆汁の流れと脂っこいものの代謝を整えて、「胆石ができにくく、症状が出にくい体」を目指します。
  • 大事な注意: 急に強くなるみぞおち・右脇腹・背中の痛み、発熱、白目や皮膚が黄色くなる(黄疸)、吐き気が続く——こうした場合は、胆のうの炎症や胆管に石が詰まった可能性があり、重い合併症につながるため、夜間でもすぐに医療機関を受診してください。手術や治療を勧められている方は、病院の方針が優先です。

こんな方からのご相談が多いです

嶺耀堂の胆石のご相談で多いのは、たとえばこんな方です。

  • 50代女性: 健康診断で胆石が見つかった。症状はないが、このままでいいのか不安
  • 50代女性: 胃もたれが続いて検査を受けたところ、胆石が見つかった
  • 60代以降男性: コレステロールの値が高く、検査で胆石も見つかった

きっかけはさまざまですが、共通しているのは、「経過観察」と言われたまま、何に気をつければいいのか分からず、不安だけが残っていることです。
検査を続けながら、その間にできることを一緒に考えるのが、漢方の出番だと考えています。


西洋医学の視点

胆石症は、健診や胃の不調の検査で受けた腹部超音波(エコー)検査で見つかることが多く、胆管の石はCTやMRIで確認されます。無症状の胆のう結石は、定期的な検査で様子を見るのが基本です。
症状がある場合は、胆のうごと石を取り除く腹腔鏡手術が標準的な治療で、小さなコレステロール結石には胆汁の成分のお薬(ウルソデオキシコール酸)で溶かす治療が選ばれることもあります。胆管に詰まった石は内視鏡で取り出し、発作や胆のう炎は緊急の治療になります。
多くの方は経過観察や手術で落ち着きますが、「様子を見ている間に何をすればいいのか分からない」「手術のあとも石ができないか心配」という声も伺います。

嶺耀堂は「病院の検査や治療をやめて漢方に」とは考えていません。
手術が必要と言われている方は、病院の方針が優先です。そのうえで、定期検査を続けながら、「脂っこい食事のあとの胃もたれ」「滞った胆汁の流れ」「コレステロールの代謝」という土台を漢方で整えていく——経過観察の時間を「整える時間」にするご相談が多くなっています。


漢方の視点:同じ「胆石」でも、タイプは2つに分かれます

嶺耀堂では、胆石のご相談を、東洋医学の観点から大きく2つのタイプに分けて見立てています。
ご自身に当てはまりそうなところを探しながら読んでみてください。

タイプ当てはまるサイン漢方の方向性
高脂肪食を好み、コレステロールが高いタイプ揚げ物やお肉、脂っこいものが多く、健診でコレステロールも指摘されている。食後に胃もたれや、背中・みぞおちの重さが出る胆のうの炎症を和らげ、滞った胆汁の分泌を助ける
目立った症状はないが、胆石を指摘されているタイプ健診で偶然見つかった。痛みはないが、たまに違和感がある。大きくしたくない、増やしたくない胆汁の流れを整えて排出を助け、胆石ができにくい・大きくなりにくい体を目指す

実際には、2つが重なっている方も多くいらっしゃいます(症状はないが、コレステロールも高い、など)。
胆石の大きさや場所・病院の方針・食生活・胃もたれの出方を伺ったうえで、組み合わせを設計していきます。


症例経過:50代女性のご相談から

実際に嶺耀堂へご相談いただいた方の経過をご紹介します。
※お一人の実例であり、感じ方や期間には個人差があります。

50代女性:ストレスがかかると起こる食後の胃もたれ。検査で胆石が見つかった

1年前から、ストレスがかかると起こる食後の胃もたれに悩まされていたとのこと。病院で検査を受けたところ胆石があることが分かり、漢方でのケアを希望されて嶺耀堂にご相談いただきました。
「胆のうの炎症を鎮める漢方」と、消化を助けて内臓の働きを整え、症状を和らげる補助の漢方の2種類をお組みしました。
服用1ヶ月後、胃のもたれ感が以前より少し軽くなってきたとのこと。
服用2ヶ月半後、胃のもたれ感はほとんど気にならなくなってきたとのこと。
服用3ヶ月後、症状なく過ごせているとのこと。
服用4ヶ月後、症状は落ち着いた状態が続いているとのこと。
体調にも良い変化が見られており、量を減らして現在も服用を続けていらっしゃいます。

そのほかの実際のご相談の経過(症例まとめ)を見る


ご相談では、こんなことを伺います

嶺耀堂のご相談はLINEを中心に行います。
胆石のご相談で実際にお伺いしているのは、こんな内容です。

  • 胆石の大きさ・数・場所(胆のうか胆管か)、検査を受けた時期と、病院の方針(経過観察・手術・溶かすお薬)
  • 症状(食後の胃もたれ・みぞおちや背中の痛み・吐き気・ゲップ)と、出るタイミング(脂っこい食事のあと・ストレス・夜)
  • 健診の数値(コレステロール・中性脂肪・肝機能)
  • 食生活(揚げ物・お肉・お酒・甘いもの・食事の時間や抜き方)
  • 体重の変化・お通じ・疲れやすさ・ストレスの状況

「胆石とは関係ない」と思っている胃もたれやお通じの様子も、ぜひ一緒にお聞かせください。
胆汁の流れと胃腸の働きは一続きなので、全身の傾向がタイプを見分ける手がかりになります。


先に知っておいてほしい、2つのこと

①こんな症状があるときは、すぐに医療機関へ

急に強くなるみぞおち・右脇腹・背中の痛み/発熱や寒気/白目や皮膚が黄色くなる(黄疸)/吐き気が続く/尿の色が濃い茶色——
こうした場合は、胆石が胆管に詰まったり、胆のうに炎症を起こしたりして、重い合併症につながることがあるため、漢方のご相談より先に、夜間でもすぐに医療機関を受診してください。
緊急の治療が必要な場面で漢方で様子を見るのは、いちばん避けたいことです。治療の方針が定まったうえでのご相談のほうが、見立ても正確になります。

②病院のお薬や治療の方針を、自己判断で変えないでください

胆石を溶かすお薬などを服用している方や、手術を勧められている方は、自己判断でやめたり先延ばしにしたりせず、必ず主治医にご相談ください。
漢方は病院の治療の代わりではなく、並走するものです。定期的な検査も続けてください。
漢方を服用していることも、主治医の先生にお知らせください。飲み合わせの確認も行いますので、ご相談時にお薬手帳などでお知らせいただけると安心です。


【先生コラム①】胃腸の不調の背後に、胆石が隠れていることがあります

担当薬剤師:宮本先生(調剤薬局・漢方薬局での勤務経験あり)

「胃もたれ」「背中・みぞおちの痛み」「吐き気やゲップが多い」などの症状から受診することで、胆石と診断を受ける方もいらっしゃいます。

胃腸の不調の背後には胆石が隠れていることもありますので、自己判断せず、検査を受けてみられることをおすすめいたします。

【先生コラム②】「様子を見ましょう」の間に、できること

担当薬剤師:倉本先生(製薬会社・調剤薬局での勤務経験あり)

胆石は、脂っこい食事が続くことに加えて、食事を抜いて胆汁が胆のうにたまったままになることや、急激なダイエットでもできやすくなると言われています。

揚げ物やお肉を控えめにする、朝食を抜かない、急な減量をしない、水分をこまめに摂る——経過観察の時間を「体質を整える時間」に変えていきましょう。
どこから手をつけるかは、ご相談のなかで一緒に整理していきます。


よくあるご質問

無症状ですが、漢方を服用する必要はありますか?

胆石の約7〜8割は無症状と言われていますが、胆のうが縮むときに石が出口や胆管に詰まると、激しい痛みがある日突然起こることがあります。
漢方は発作を防ぐとお約束できるものではありませんが、そうなる前に、胆汁の流れと脂っこいものの代謝を整えて、胆石ができにくく、症状が出にくい体を目指していく——という考え方でご提案しています。
定期的な検査は、引き続き病院で受けてください。

漢方で胆石は溶けますか?消えますか?

漢方は、石を溶かすことや消すことを目的とするものではありません。石を溶かす治療は、病院のお薬(ウルソデオキシコール酸)や手術が担う部分です。
嶺耀堂の漢方は、胆のうの炎症を和らげ、滞った胆汁の流れと脂の代謝を整えて、新しい石ができにくい・大きくなりにくい体を目指すものです。
石の大きさや数の確認は、病院の超音波検査で続けてください。

病院のお薬と併用できますか?

基本的には併用していただいて問題ありません。病院の治療を受けながら漢方を始めている方も多くいらっしゃいます。
処方されているお薬を自己判断でやめたり減らしたりせず、必ず処方医にご相談ください。
お使いのお薬をLINEでお知らせいただければ、飲み合わせも含めて薬剤師が確認します。嶺耀堂(Reiyodo)のご相談はLINEを中心に行い、相談料は無料です。

検査で胆石は見つからなかったものの、食後に胃が重い・食べられる量が減ったという方は、こちらの記事もどうぞ。

「様子を見ましょう」の時間を、体質を整える時間に

胃もたれだと思っていたら胆石だった。痛みはないけれど、いつ発作が来るか分からない——「経過観察」の言葉の裏で、不安だけが毎日少しずつ積もっていきます。
病院の検査と治療の方針を軸にしたうえで、胆のうの炎症・胆汁の流れ・脂の代謝という土台から整えていく方法があります。
「様子を見るしかない」と言われた方こそ、まずは今の様子をお聞かせください。

嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局です。
全国どこからでも、LINEだけでご相談いただけます。
相談料は無料で、お薬のご購入時のみ料金がかかります。

関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。

お届けする漢方について

当店では、医薬品である生薬を粉状にした ❝散剤❞ と呼ばれる、漢方薬を提供しています。市販のエキス剤よりも効果が期待できる、煎剤よりも飲みやすく安価なことから、現代のライフスタイルにより適していると考えたためです。さらに漢方の魅力をひきだすため、その方の体質・体調に合わせて専売薬局のみが取り扱える❝補剤❞を漢方薬と一緒に提供いたします。

オンラインだからできるサービス

服用中のお客様には、体調のお伺いをLINEを通しておこなっております。さらに体質や症状緩和の進み具合をみて、日々行える養生提案=ご自身で体調を整える方法 もアドバイスしております。 飲んだら終わりではなく、長く良い状態で過ごせることをスタッフ全員で目指しております。

専売薬局だけが取扱える、高品質な漢方薬を取り扱っています

取扱っているのは医薬品である漢方薬。 さらに伝統漢方研究会が製造する、専売薬局だけが取扱える漢方製剤になります。 一般的なドラッグストアなどでは入手することのできない、高品質なものを取り扱っています。 またお客様の体質を元に、漢方製材や生薬、自家製漢方薬をバランスよく組合わせることで、ご予算に合わせた提案をお出しすることができます。

漢方薬は近年、その効果が注目されていますが、世間の認知度はまだまだ低いのでは?と感じています。効き目が穏やか、副作用が無い、味はとても苦い、、実はそんなことはありません。症状によっては効果がすぐに感じるものや、副作用の強い生薬も存在します。カラダに合った漢方薬は、甘みを感じることもあると言われています。

私たちが一番伝えたい漢方薬選びのポイントは「ひとりひとりに合わせた薬を選ぶ」ということです。効果を最大限に引き出すためには、細かい症状の出方、その方の体質を考慮する必要があります。Reiyodoのオンライン漢方相談薬局では、AIによる体質チェックと漢方薬剤師のヒアリング、電話相談を組み合わせることで、みなさまの健康をサポートするお守りのような存在でありたいと、スタッフ一同研鑚しております。

漢方薬剤師 宮本 貴美(みやもと たかみ)

調剤薬局、漢方薬局での勤務を経験

漢方以外にもアーユルヴェーダ・メディカルハーブ・アロマ・分子栄養学など幅広く学び、国際中医師も所持

関心のある疾患は、婦人科疾患、不妊症、皮膚疾患

【趣味】
美味しいお店巡り、ヨガ、旅行、読書

漢方薬剤師 倉本 智里(くらもと ちさと)

製薬会社、化粧品会社、調剤薬局勤務などを経験。

その他、体の内側から体調を整える食養生や腸活の知識を習得。

関心のある疾患:皮膚疾患、婦人科疾患

【趣味】
菌活、腸活、カフェ巡り

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