【お腹の調子が悪く、原因不明の不調が続く】リーキーガット——体質から整える漢方の考え方

「お腹の調子が悪い」
「常に、原因不明の不調がある」――。
リーキーガット(腸のバリア機能の低下)と呼ばれる状態のご相談で、私たちが実際によく伺う言葉です。

お腹の不調だけでなく、肌荒れ・頭痛・だるさ・気分の落ち込みが、検査では「異常なし」のまま続く——そんな「何となく不調」を当たり前にしてしまっている方が少なくありません。
この記事では、ご相談で見ている4つのタイプ、40代のお二人の実際の経過、そして「何を食べればいいのか分からない」というご質問への答えを、オンライン漢方相談薬局の嶺耀堂(Reiyodo)が解説します。


目次

【この記事の結論:リーキーガットに対する漢方の考え方】

  • 症状の正体: リーキーガットは、腸の壁のバリア機能が落ちて、本来通さないものが体内に入りやすくなっている状態を指す考え方です(日本では病名として確立しておらず、医学的にはまだ研究の途中です)。症状は多岐にわたり、胃腸症状のほかに、皮膚症状・メンタルの不調・免疫力の低下・疲労倦怠感・頭痛など、さまざまな形で現れます。
  • タイプは大きく4つ: 遅延型アレルギーがあるタイプ/食生活の乱れがあるタイプ/胃腸の不調があるタイプ/ストレス過多のタイプ。
    タイプによって、お選びする漢方の方向性が変わります。
  • 漢方の役どころ: 「腸に効く何か」を一つ足すのではなく、腸内環境・胃腸の働き・自律神経・アレルギー体質という土台を、その方の原因に合わせて整えていきます。
  • 大事な注意: 血便・体重減少・発熱・激しい腹痛・便通の異常が続く——こうした場合は、大腸の病気などが隠れていることもあるため、まず消化器内科で検査を受けてください。「異常なし」を確かめたうえでのご相談が安心です。

こんな方からのご相談が多いです

嶺耀堂のリーキーガットのご相談で多いのは、たとえばこんな方です。

  • 30代男性: 食後に腹痛や下痢、頭痛が起きるようになり、検査で遅延型アレルギーを指摘された
  • 40代女性: 食生活が乱れてから、便秘・吹き出物・胃の不調が起きるようになった
  • 30代男性: 仕事が忙しく、ストレスの多い時期に症状が出はじめた

きっかけはアレルギー・食生活・ストレスとさまざまですが、共通しているのは、お腹の不調と、お腹以外の不調(肌・頭・気分)が同時に出ていることです。
「別々の症状」として一つずつ対処しても、なかなか抜け出せないのは、根っこが腸にあるからかもしれません。


西洋医学の視点

リーキーガット(腸管壁浸漏症候群)は、腸のバリア機能が低下し、未消化の食べ物や細菌の成分が体内に入りやすくなる、という考え方です。
ただし、日本では病名として確立しておらず、保険診療で診断・治療の方法が定まっているわけではありません。
病院では、まず過敏性腸症候群・炎症性腸疾患・食物アレルギー・セリアック病など、原因のはっきりした病気の有無を、血液検査や内視鏡検査で確かめます。
なお、遅延型(IgG)アレルギー検査については医学的な評価が定まっていないため、結果はひとつの手がかりとして受け止め、解釈は医師と相談してください。

嶺耀堂は「病院の検査を受けずに漢方に」とは考えていません。
検査で大きな病気がないことを確かめたうえで、「異常なしと言われたのに、お腹も体調もすっきりしない」という部分を、体質の側から漢方で整えていく——その組み合わせのご相談が多くなっています。


漢方の視点:同じ「お腹の不調」でも、タイプは4つに分かれます

嶺耀堂では、リーキーガットのご相談を、東洋医学の観点から大きく4つのタイプに分けて見立てています。
ご自身に当てはまりそうなところを探しながら読んでみてください。

タイプ当てはまるサイン漢方の方向性
遅延型アレルギーがあるタイプ食後に、腹痛・下痢・頭痛・肌荒れなどの不調が出やすいアレルギー症状を和らげる
食生活の乱れがあるタイプ外食・甘いもの・脂っこいものが続き、腸内環境が乱れやすい。便秘や吹き出物を伴う腸内環境を整える
胃腸の不調があるタイプ胃腸の働きが低下しやすく、食欲が落ちる・胃が痛む・もたれる胃腸の働きを整える
ストレス過多のタイプ自律神経が乱れやすく、お腹の不調と一緒にメンタルの不調が起きやすい自律神経を整える

実際には、タイプが重なっている方がほとんどです(食生活の乱れとストレスが重なる、など)。
お腹の症状・お腹以外の症状・食生活・ストレスの状況を伺ったうえで、組み合わせを設計していきます。


症例経過:40代のお二人のご相談から

実際に嶺耀堂へご相談いただいた方の経過をご紹介します。
※お一人おひとりの実例であり、感じ方や期間には個人差があります。

40代女性:食欲が落ち、胃の痛みと気分の不調が重なった

1ヶ月ほど前から食欲がなくなり、時々胃の痛みも感じるようになったとのこと。胃腸症状だけでなく、メンタル面の不調もあるとのことで、嶺耀堂にご相談いただきました。
「胃腸や自律神経を整え、食欲の低下などの症状を緩和する漢方」と、気や脾(ひ=東洋医学で消化吸収を担う働き)を補って胃腸を助ける漢方の2種類をお組みしました。
服用1ヶ月後、食欲が出てきて、症状を気にする頻度も減ってきたとのことで、量を減らして継続。
服用2ヶ月後、体調は良くなっているとのことで、さらに量を減らして継続。
服用4ヶ月後、症状はもうほとんど気にならなくなったとのこと。
その後、感染性胃腸炎にかかって一時的に胃腸の調子を崩すことはあったものの、安定した状態が続き、現在も服用を続けていらっしゃいます。

40代男性:食物アレルギーが多く、皮膚症状に悩んでいた

もともと食物アレルギーが多く、リーキーガットと思われる皮膚症状が出てお悩みとのことで、嶺耀堂にご相談いただきました。
「体質に合わせて体を整え、皮膚症状を鎮める漢方」と、巡りを良くしてメインの漢方の働きを支える補助の漢方の2種類をお組みしました。
服用1ヶ月後、服用をはじめて1週間ほどで寝つきが良くなり、睡眠が深くなったように感じたとのこと。便のにおいが薄くなり、徐々に腸内環境が良くなっているように感じるとのことで、良い方向に向かっているため、有効な生薬の量を増やして様子を見ることに。
服用2ヶ月後、体調に問題はなく、効果の実感もあるとのこと。
服用3〜5ヶ月後、アレルギーや皮膚の症状もなく、落ち着いているとのこと。
服用6ヶ月後も落ち着いた状態が続き、ご本人のご希望で服用を終了されました。

そのほかの実際のご相談の経過(症例まとめ)を見る


ご相談では、こんなことを伺います

嶺耀堂のご相談はLINEを中心に行います。
リーキーガットのご相談で実際にお伺いしているのは、こんな内容です。

  • お腹の症状(腹痛・下痢・便秘・ガス・張り)と、出るタイミング(食後・空腹時・ストレス時)
  • お腹以外の症状(肌荒れ・吹き出物・頭痛・だるさ・気分の落ち込み・眠りの質)
  • 食生活(外食・甘いもの・脂っこいもの・お酒の頻度)と、アレルギーの有無・検査結果
  • 病院の受診状況と、検査で言われたこと(過敏性腸症候群・胃炎など)、使っているお薬(整腸剤・アレルギー薬・鎮痛薬)
  • ストレスや仕事の状況、疲れやすさ

「お腹とは関係ない」と思っている症状も、ぜひ一緒にお聞かせください。
肌・頭・気分の不調が、タイプを見分ける手がかりになることが多いのです。


先に知っておいてほしい、2つのこと

①こんな症状があるときは、まず消化器内科へ

血便・体重減少・発熱・激しい腹痛・便通の異常が続く——
こうした場合は、大腸の病気や炎症性腸疾患などが隠れていることもあるため、まず消化器内科で検査を受けてください。
「リーキーガットかもしれない」と自分で判断して検査を後回しにするのは、いちばん避けたいことです。病気がないことを確かめてからのご相談のほうが、見立ても正確になります。

②病院のお薬を、自己判断でやめないでください

整腸剤やアレルギーのお薬など、病院のお薬をすでに服用されている方は、自己判断でやめたり減らしたりせず、必ず処方医にご相談ください。
漢方を服用していることも、主治医の先生にお知らせください。
飲み合わせの確認も行いますので、ご相談時にお薬手帳などでお知らせいただけると安心です。


【先生コラム①】「何となく不調」を、当たり前にしないでください

担当薬剤師:櫻井先生(病院・調剤薬局での勤務経験あり)

リーキーガットの症状は多岐にわたり、胃腸症状以外にも、皮膚症状、メンタルの不調、免疫力の低下、疲労倦怠感、頭痛などさまざまです。

何となく不調がある状態を当たり前だととらえず、原因に合わせた漢方で体質を整えてまいりましょう。

【先生コラム②】「何を食べればいいのか分からない」方へ——FODMAPという目安

担当薬剤師:武田先生(病院・調剤薬局での勤務経験あり)

「ガスが多くてお腹が張る、お通じも安定しない。正直、何を食べればいいのか分からない」——そんなご相談をよくいただきます。
目安になるのが、腸の中で発酵しやすい糖質の総称「FODMAP(フォドマップ)」です。高FODMAPの食品はガスを発生させやすく、お腹の張りや下痢・便秘の原因になりやすいと言われています。

まずは高FODMAP食品をなるべく控え、低FODMAP食品を摂ることを心がけてみてください。
どの食品がどちらに当たるかは、ご相談のなかで一緒に整理していきます。


よくあるご質問

ガスが多く、お腹の張りが強く、お通じも安定しません。何を食べればいいのか分からなくなります。

腸内で発酵しやすい糖質の総称を、FODMAP(フォドマップ)と呼びます。
腸内でガスを発生させやすく、お腹の張りや下痢・便秘の原因になりやすい高FODMAP食品をなるべく控えながら、低FODMAP食品を摂ることを心がけましょう。
どの食品が高FODMAPに当たるかは人によって影響が違うため、ご相談のなかで一緒に整理していきます。

病院の整腸剤やアレルギーの薬と、併用できますか?

はい、基本的に併用可能です。病院の治療を受けながら漢方を始めている方も多くいらっしゃいます。
処方されているお薬を自己判断でやめたり減らしたりせず、必ず処方医にご相談ください。
お使いのお薬をLINEでお知らせいただければ、飲み合わせも含めて薬剤師が確認します。

リーキーガットは、病院で診断してもらえますか?

日本では病名として確立しておらず、病院で「リーキーガット」と診断されることは基本的にありません。
病院では、過敏性腸症候群や炎症性腸疾患、食物アレルギーなど、原因のはっきりした病気の有無を検査で確かめます。
その検査で大きな異常がないのに、お腹と体調の不調が続く——その部分を体質の側から整えていくのが、嶺耀堂(Reiyodo)のご相談です。ご相談はLINEを中心に行い、相談料は無料です。

お腹の不調の中でも、食後に胃が重い・食べられる量が減ったという方は、こちらの記事もどうぞ。

お腹の張りやおならが多く、食物繊維や発酵食品でかえって張ってしまう方は、こちらの記事もどうぞ。

潰瘍性大腸炎と診断されていて、急な腹痛や便意で外出が不安という方は、病院の治療と並走する漢方の考え方をまとめたこちらの記事もどうぞ。

「異常なし」なのに続く不調を、腸という土台から見直しませんか

お腹の調子が悪い。肌も荒れる。頭も重い。気分も沈む——一つひとつは軽くても、全部が続くと毎日はじわじわと削られていきます。
病院で病気の有無を確かめたうえで、腸内環境・胃腸の働き・自律神経・アレルギー体質という土台から整えていく方法があります。
「何となく不調」を当たり前にしてきた方こそ、まずは今の様子をお聞かせください。

嶺耀堂(Reiyodo)はオンライン専門の漢方相談薬局です。
全国どこからでも、LINEだけでご相談いただけます。
相談料は無料で、お薬のご購入時のみ料金がかかります。

関係性の深い病気;ご相談も多数いただいております。

お届けする漢方について

当店では、医薬品である生薬を粉状にした ❝散剤❞ と呼ばれる、漢方薬を提供しています。市販のエキス剤よりも効果が期待できる、煎剤よりも飲みやすく安価なことから、現代のライフスタイルにより適していると考えたためです。さらに漢方の魅力をひきだすため、その方の体質・体調に合わせて専売薬局のみが取り扱える❝補剤❞を漢方薬と一緒に提供いたします。

オンラインだからできるサービス

服用中のお客様には、体調のお伺いをLINEを通しておこなっております。さらに体質や症状緩和の進み具合をみて、日々行える養生提案=ご自身で体調を整える方法 もアドバイスしております。 飲んだら終わりではなく、長く良い状態で過ごせることをスタッフ全員で目指しております。

専売薬局だけが取扱える、高品質な漢方薬を取り扱っています

取扱っているのは医薬品である漢方薬。 さらに伝統漢方研究会が製造する、専売薬局だけが取扱える漢方製剤になります。 一般的なドラッグストアなどでは入手することのできない、高品質なものを取り扱っています。 またお客様の体質を元に、漢方製材や生薬、自家製漢方薬をバランスよく組合わせることで、ご予算に合わせた提案をお出しすることができます。

漢方薬は近年、その効果が注目されていますが、世間の認知度はまだまだ低いのでは?と感じています。効き目が穏やか、副作用が無い、味はとても苦い、、実はそんなことはありません。症状によっては効果がすぐに感じるものや、副作用の強い生薬も存在します。カラダに合った漢方薬は、甘みを感じることもあると言われています。

私たちが一番伝えたい漢方薬選びのポイントは「ひとりひとりに合わせた薬を選ぶ」ということです。効果を最大限に引き出すためには、細かい症状の出方、その方の体質を考慮する必要があります。Reiyodoのオンライン漢方相談薬局では、AIによる体質チェックと漢方薬剤師のヒアリング、電話相談を組み合わせることで、みなさまの健康をサポートするお守りのような存在でありたいと、スタッフ一同研鑚しております。

漢方薬剤師 櫻井 絵梨子(さくらい えりこ)

病院・調剤薬局の勤務を経て漢方の道へ

関心のある疾患:婦人科疾患・不妊症

【趣味】
旅行・美味しいお店巡り

漢方薬剤師 薬局長 武田 隆芳(たけだ たかよし)

実績:病院勤務4年・調剤薬局勤務8年の臨床経験 合計12年間

西洋医学の最前線で多くの患者さんと向き合う中で、薬で症状を抑えるだけではない「根本的な治癒」への渇望が芽生える。

・「身近な人の悩みにもっと深く関わり、本当に治る手助けがしたい。」
・「薬だけでなく、身体の内側から体質を変えていく感動を伝えたい。」

という強い想いから漢方の道へ。 現在は呼吸器や皮膚トラブル、精神疾患などを得意とし、漢方薬のご提案はもちろん、食事や生活習慣のアドバイスまで含めた「二人三脚のサポート」を行っています。

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