女性と漢方
女性の身体について
女性の身体は、男性とは違いとても複雑に繊細につくられています。
生理、妊娠に出産、閉経など男性では経験しない変化が身体に起こりうることも特徴です。
また、ホルモンの影響を受けやすく、骨粗鬆症、脂質異常症といった女性に起こりやすい疾患も多く存在し、体調は波のように変化します。
女性のライフスタイル
「昔は生理痛がなかった」という話を一度は聞いたことがありませんか?
ホルモンバランスの影響を受けやすく、婦人科の疾患はストレスや運動不足などの影響も受けやすいと考えられています。
統計局の調査では、この20年で働く女性は全年齢で20%も増加傾向にあります。
男性と比べても10%ほどしか差がなく、過酷な環境にあることが容易に想像できますね。
"昔"は核家族も多く、専業主婦も多かった時代、、、身体と心を休ませやすい環境だったので今と比べることは無理があります。
女性の特有の漢方
『女性の三大漢方薬』と呼ばれる漢方が、はるか2,000年以上前から使われてきました。
当帰芍薬散
加味逍遙散
桂枝茯苓丸
使われ方は様々ですが、この三つに共通するのは
瘀血を改善する作用があることです。
瘀血は、女性の不調に多くみられる状態で三大漢方は大きな効果を発揮します。
はるか昔から使われてきた処方には、とても大きな意味があります。近年では、エストロゲン様作用を持つ
生薬の研究なども発表されており、女性と漢方はとても相性の良いものだと感じております。
もし漢方をまだ試されたことのない方には、ぜひおすすめしたい薬の一つであり、試す価値は十分にあります。
生活養生について
近年では、養生という言葉も一般的になってきましたが、まだまだ本当の意味で生活に浸透しているとは言えないでしょう。
養生とは、普段の生活でご自身を労わる知恵のようなものです。
漢方に限らず、〇〇という薬を飲んだけど一向に改善傾向がみられなかったという経験をした方も少なくないはずです。そんな方は、一度ご自身の生活環境を見直してみてはいかがでしょうか? どんなにお薬が良くても、お身体のベースが整っていない状況では、治るものも治りません。
前項でふれた、女性のライフスタイルの変化にくわえ『食事の欧米化』も女性の不調と密接に関わりがあると考えられています。当薬局では、漢方×養生がお身体の不調を整える近道と考えております。
服薬中のお客様には無料で養生に関するアドバイスも提供しておりますので、ぜひ一度お試しください。
漢方の大家や名医と呼ばれる方のなかには、「寝ること」「身体を動かすこと」が何よりも重要と説かれる方もいるくらい、養生は決して無視できない女性の味方になってくれることでしょう!
次項では、当店で実際に漢方と生活改善を試された方のご紹介をします。
Reiyodoを試されたお客様
60歳 更年期の体調不良でお悩みのお客様
・主訴
抗不安剤を飲まないと首裏あたりから頭が重くなる。西洋薬に頼らず生活できるようになりたいとのこと。
・お出しした漢方
ホルモンバランを整える漢方,自律神経を整える漢方,更年期の症状を緩和する補助の漢方
・お客様からの感想
更年期時に処方された抗不安剤を10年位飲んでいますが、1日3回飲まないと頭が重くて横になるくらいでした。
漢方を始めてからお昼に飲まなくても不快感を感じなくなり1日2回でも問題ないようになってきました。
抗不安剤を完全に飲まなくなるのはまだ不安なので漢方薬と併用しながら様子を見ていきたいと思います。
数ヶ月後・・・
頭重感が軽減し処方されている薬を飲み忘れる位になりました。
私は、漢方絶対!!!というような漢方信者ではありませんが
長年の悩みを解決してくれた漢方と生活アドバイスには、本当に感謝しています。
もし、なかなか改善されない悩みを持つ方がいたら、一回試して欲しいなと思います!
コストのかかる薬なのかな?と最初は思いましたが、長年不調とつき合うことや、身体に向き合わないことの方がコスト高だなと今では反省しています。。。
さいごに
漢方医学には「
心身一如」という考えが根底にあります。
こころと身体は一体であり、普段抱えているお悩みのストレスがさらに症状を悪化させているかもしれません。
Reiyodoでは経験豊かな女性スタッフが多数在籍しております。
LINEでのご相談を承っておりますので、日頃のお悩みから普段相談できないお悩みまで、ぜひ一度reiyodoでご相談してみませんか?
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萎縮性膣炎
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リウマチ
ヘルペス(性器)
出典:
総務省「労働力調査」
三宅和久「マンガ 睡眠と漢方で治す 婦人科疾患」
小島晃「体にやさしい 妊活漢方」
木村容子「女40歳からの「不調」を感じたら読む本」
木村容子「女35歳からのキレイと元気の漢方医学」