オスグット病の漢方薬
Reiyodoでは東洋医学の観点からオスグット病を
・膝の使いすぎに伴う炎症
・虚弱体質に伴う骨や関節などの弱さ
が原因と捉えています。
・最も良く使うのは
「痛みや炎症を鎮める漢方」です。
膝の使いすぎによって、熱がこもってしまったり、血や水の巡りが悪くなることで、痛みや違和感などの症状につながることが考えられます。
そういった場合には、過剰な熱を冷ましたり、血や水の巡りを整えることで、痛みや炎症を緩和していきます。
・弱体質に伴う、骨や関節の弱さがある場合は
「骨や関節を強める漢方」を使用します。
東洋医学では五臓六腑の「腎」が、発達・成長、骨や関節などの働きを担っているとされ、「腎」の働きが弱いと、発達・成長や骨・関節などの働きにも影響が現れると考えられます。
元々虚弱体質などがある場合には、「腎」を補う方を使うことで、骨や関節などを強くしていきます。
病院薬で一般的に用いられる非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は即効性がある反面、胃腸への負担も大きく、場合によっては胃痛などの副作用が現れる場合もあり、アスピリン喘息などのアレルギーの既往歴によっては使用できないケースもあります。漢方薬では即効性という部分では西洋薬に劣りますが、副作用の心配も比較的少なく、特別な既往歴がなければ安全に服用することが可能です。
オスグット病について
「オスグット病」(正式名称はオスグッド・シュラッター病)とは一般的な成長痛とは異なり、スポーツによる膝関節の使い過ぎや、運動量と成長が見合わない場合に発症する、成長期特有の痛みを伴う怪我・障害です。
主に小学生から中学生の成長期にあたる男児に多く、バスケットボールやバレーボールなどのジャンプが多い競技において発生率が高いと言われていますが、女児やそれ以外の競技をするお子さんにおいても発症する場合はあり、発送した場合には早期の治療開始が非常に重要となります。
痛いのを我慢して運動を続けると、かえって長期の運動休止や手術が必要となったり、放置してしまった結果、大人になってからも運動時・運動後に痛みが出るような「オスグッド後遺症」に悩まされるケースもあります。
オスグット病で痛くなる部分は、「脛骨粗面(けいこつそめん)」と言われる“すね”の骨の一部分です。
脛骨粗面を含め、子どもの骨には成長骨端線という骨が成長する部分があり、成長期に脛骨粗面の骨端軟骨へ過度な牽引ストレスをかけ続けてしまうことにより、骨端部の成長が阻害されることによって、徐々に圧迫や正座などに痛みや違和感、運動時や運動後の痛み、脛骨粗面の突出などの症状が現れ、重症化すると、日常生活や安静時にも痛みが現れ、日常生活に支障をきたすこともあると言われています。
一般的な治療法としては、患部の安静や運動の制限、ストレッチやアイシング、痛みや腫れがひどい場合には消炎鎮痛剤の服用や湿布薬などが用いられたり、手術が行われる場合もあります。
オスグット病の漢方薬
・痛みや炎症を鎮める漢方
・骨や関節を強める漢方
これらの漢方薬を、お客様の体質・症状に合わせて
オーダーメイドでお組みさせていただきます。
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Q&A
Q. 現在病院でお薬をもらっていますが、漢方は服用できますか?
A. お薬の内容にもよりますが、基本的には漢方と病院薬との併用は可能です。
Reiyodoでは漢方薬だけでなく、西洋薬の知識も豊富な薬剤師が在籍しているため、飲み合わせに関してはお気軽にご相談ください。
Q. 漢方で膝の変形は治りますか?
A. 漢方で変形自体を取り除くのは難しいですが、変形に伴う不快な症状を、体質から改善していくことは可能です。
Q. 漢方はどのくらい飲み続けないと効果が出ないですか?
A. 個人差や症状の度合いもありますが、体の全身の細胞が生まれ変わるのに3ヶ月かかると言われているので、体質改善を進めるためにはまずは3ヶ月は同じお薬で様子を見ていければと思います。
お悩みが長期化している場合には、症状改善までに半年以上かかる場合もございますが、根気強く体質改善を進めていくことで良い変化が出てくる場合も多いです。
Q. 副作用が心配です。漢方には副作用はありますか?
A. 漢方は西洋薬と異なり、比較的副作用のご心配はなく、安心して服用していただけます。
Reiyodoでは、定期的にお客様のご体調をお伺いしながら、漢方を服用いただけますので、服用期間中に何かお体のことでご心配なことがあれば、お気軽にLINEでお聞かせください。
Q. 漢方を服用する以外に、気を付けることはありますか?
A. 普段の生活習慣・食生活を見直しすることも、症状改善には非常に効果的です。
Reiyodoでは、漢方服用中は定期的にお客様のご体調や生活習慣・食生活の内容をお伺いして、アドバイスをお送りしております。
Q. 苦い漢方を子供は飲めますか?
A. 「苦い漢方薬を子どもが嫌がらないか心配…」という声をよく聞きます。
どうしても苦くて飲めないよというお子様に関しましては、漢方薬に蜂蜜を少量混ぜたり、オブラートに包んで服用していただくことをオススメしています。また、少量の白湯に漢方薬を溶かして入れてしまうといった手段もいいかと思います。
時には厳しい言葉をかけながらもお子様に服用させることも必要かもしれません。 漢方を服用することでお悩みが改善することは事実です。効果を実感できれば、以後すんなりと飲んでもらえるかもしれません。お子様だけでなくご自身のためにも無理のない範囲で服用してみましょう。
また、時にはお子さんを褒めることも大切です。どんな子供も親に認められたいものです。「お友達はもう飲めるみたいだよ」なんていうふうに子供心をくすぐってあげるのもいいかもしれません。実際に飲めた時には「よく飲めたね」とたくさん褒めてあげましょう。成功体験となり、今後の服用にもつながってくるでしょう。