うつ病の再発の漢方薬
Reiyodoでは東洋医学の観点から「うつ病の再発」の原因を
・自律神経の乱れが一時的に消失した後の継続療法の不足
と捉えています。
・最もよく使う漢方は
「自律神経を整える漢方」です。
ストレスや不規則な生活リズムから自律神経が乱れることでうつ病の再発を招きます。
自律神経を整えることで、不安、不眠、抑うつ、疲労倦怠感などの諸症状が起こらないように体質改善をしていきます。
そして繰り返すうつ病に対して、一時的に症状が緩和しても油断をせずに症状の変化を見ながら、「自律神経を整える漢方」を継続していくことが必要となります。
・また自律神経の乱れによる影響で睡眠の状況が悪化した場合は
「不眠に対する漢方薬」を組み合わせて使用します。
・その他にうつ病の諸症状を引き起こす原因に気の発散の滞り、体内の水の巡り、血の滞りが関わっている場合は
「気の発散を促す漢方」「水の巡りを良くする漢方」や
「血流を良くする漢方」を使用します。
うつ病の再発とは
高確率で再発するうつ病。過去にうつ病を患ったことがある方の60%がうつ病を再発すると言われています。
再発を繰り返すたび再発率が上がるとも言われ、2回目は70%、3回目は90%にまで確率が上がります。
多くは年単位で再発し、数年後に再発することもあれば、数十年後に再発するケースも。
もし治ってから数カ月で再びうつ症状が表れた場合は再発ではなく、しっかりと症状が治りきった状態で無かったと判断し、「再燃」と呼ばれます。
主な原因
このように「再発」や「再燃」が起きてしまう背景には、「抗うつ薬」・「抗不安薬」・「睡眠導入剤」などの西洋薬の依存性や眠気、気分の落ち込みなどの副作用を恐れることで、一時的に症状が楽になったタイミングで服薬を中断してしまうことがあります。
再発を防ぐためには、うつ病の症状がある程度良くなったり、消失した後も、服薬やカウンセリングを継続する「維持療法」が大切です。
一般的には半年から一年ほどの期間で行い、再発の状況やその後の経過を考慮しながら続けます。
その様な際は西洋薬とともに漢方薬を併用することで、うつ病を再発しにくい体質づくりをすることが有効です。
漢方薬を服用いただいた方の事例・経過
40代 女性
数年前にうつ病を発症し、一度は調子が良くなった際に西洋薬を中断したところ、最近
不安感が高まり不眠症状が出るようになってきたことで、ご相談をいただきました。
加えて
「頭痛」や
「疲労倦怠感」など他の症状もあるとのことで、まずは「
気の発散を促す漢方薬」「
自律神経を整える漢方薬」を出させていただきました。
【漢方服用開始から1ヶ月】
寝つきの悪い日が少なくなくなっているとの事でした。
【漢方服用開始から2ヶ月】
引き続き調子は安定しており、不安感を感じることが少なくなっていることで安心していらっしゃいました。
【漢方服用開始から3ヶ月】
熟睡できるようになり、体調も良くなってきていることを実感されていました。
【漢方服用開始から6ヶ月】
引き続き精神的に安定した状態を保っていらっしゃるとの事。
その後もしっかりとうつ症状が再発しない体質作りを目指したいと丸一年ほど漢方を継続されて、再発もなく順調に改善が見られ安心いたしました。
うつの再発を防ぐ漢方薬
・自律神経を整える漢方
・不眠に対する漢方
・気の発散を促す漢方
・水の巡りを良くする漢方
・血流を良くする漢方
これらの漢方薬を、お客様の体質・症状に合わせて
オーダーメイドでお組みさせていただきます。
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