夜泣き・夜驚症の漢方薬
Reiyodoでは東洋医学の観点から夜泣きを
・神経の興奮
・お腹の弱さや虚弱体質
が原因と捉えています。
・最も良く使うのは
「自律神経を整える漢方」です。
夜泣き・夜驚症は、日常生活の些細なストレスや興奮・恐怖体験が原因で五臓六腑の「肝」が昂ることで起こるとされています。
このような場合は肝の昂ぶりを改善し、自律神経を整えることで、症状を緩和したり、症状が起こりにくい体質を目指していきます。
・排便の様子が乱れていたり、体重が増えないなど虚弱体質がある場合には
「気を補いお身体を丈夫にする漢方」を使用します。
東洋医学では、子供は元々発達段階にあり、五臓六腑の「脾」の弱さがあると考えられています。
五臓六腑はお互いに関係し合い、バランスをとっていますが、「脾」の弱りがあると、肝が昂った時に上手に制御することができず夜泣き・夜驚症を起こすと考えられています。
このような場合は、脾を丈夫にすることで肝の昂りを改善し、症状を緩和したり、症状が起こりにくい体質を目指していきます
夜泣き・夜驚症について
夜泣きとは、原因なく毎晩のように睡眠中に泣く現象です。泣き方はさまざまで、グズグズ泣くお子様もいれば、火がついたように大泣きするお子様もいます。
明確なデーターはありませんが、一般的には夜泣きのピークは生後8〜10ヶ月頃と言われており、1歳半から2歳頃までには落ち着くと言われています。一時的なものとはいえ、夜泣きがひどく継続する場合は養育者が体調を崩してしまうなど深刻なケースも見られます。
夜驚症とは、睡眠中に突然、恐怖、興奮した表情で悲鳴のような声を上げて覚醒してしまう病気です。
異常行動が起きているときは、外部からの反応に乏しく、本人はエピソードを覚えていません。お子様に多い睡眠障害で、深いノンレム睡眠からの覚醒障害の一つと言われています。
錯乱性覚醒の発生率は3〜13歳では17%ですが、15歳 以上では3%程度となっており、睡眠時遊行症は8〜12歳が ピークといわれています。
乳幼児から小学生頃までのお子様は、夜泣き・夜驚症・錯乱性覚醒(寝ぼけ)、睡眠時遊行(夢遊病)、など睡眠の問題が生じやすく、心配される養育者も少なくありません。
夜泣きや夜驚症の発生原因は
・睡眠リズムの未発達や乱れ
・体調不良
・睡眠環境の問題
・脳の成長のためのエネルギー不足
・家族歴や遺伝的要因
・日中のストレスや興奮
などがあります。
夜泣きや夜驚焦は一時的なものが多い為経過観察となり、病院では治療を行わないことが一般的です。
【出典】
・厚生労働省 『健康づくりのために睡眠ガイド 2023』
夜泣き・夜驚症の漢方薬
・自律神経を整える漢方
・気を補いお身体を丈夫にする漢方
Q&A
Q. 現在病院でお薬をもらっていますが、漢方は服用できますか?
A. お薬の内容にもよりますが、基本的には漢方と病院薬との併用は可能です。
Reiyodoでは漢方薬だけでなく、西洋薬の知識も豊富な薬剤師が在籍しているため、飲み合わせに関してはお気軽にご相談ください。
Q. 病院では治療法がないと言われましたが、漢方で良くなりますか?
A. 病院で治療法がない場合でも、漢方は西洋医学とはアプローチが異なり、体質から症状改善を目指していくことが可能です。
Reiyodoには病院では特に異常がないと言われたが不調でお悩みの方、病院治療でなかなか良くならない方から、多くのご相談をいただいておりますので、ぜひ一度お悩みをご相談ください。
Q. 漢方はどのくらい飲み続けないと効果が出ないですか?
A. 個人差や症状の度合いもありますが、体の全身の細胞が生まれ変わるのに3ヶ月かかると言われているので、体質改善を進めるためにはまずは3ヶ月は同じお薬で様子を見ていければと思います。
お悩みが長期化している場合には、症状改善までに半年以上かかる場合もございますが、根気強く体質改善を進めていくことで良い変化が出てくる場合も多いです。
Q. 副作用が心配です。漢方には副作用はありますか?
A. 漢方は西洋薬と異なり、作用がマイルドなため、比較的副作用のご心配はなく、安心して服用していただけます。
Reiyodoでは、定期的にお客様のご体調をお伺いしながら、漢方を服用いただけますので、服用期間中に何かお体のことでご心配なことがあれば、お気軽にLINEでお聞かせください。
昔から東洋医学において食事・運動・生活リズムを整えることが、健康を保つ秘訣なのです。
Q. 漢方を服用する以外に、気を付けることはありますか?
A. 普段の生活習慣・食生活を見直しすることも、症状改善には効果的です。
Reiyodoでは、漢方服用中は定期的にお客様のご体調や生活習慣・食生活の内容をお伺いして、アドバイスをお送りしております。是非ご活用ください。
Q. 漢方薬を子供は飲めますか?
A. 「漢方薬を子供が嫌がらないか心配…」という声をよくお聞きします。
夜泣きや夜驚症に用いる漢方は、お子様でも比較的飲みやすいの味の漢方薬が多く用いられています。どうしても飲めないお子様には漢方薬に蜂蜜を少量混ぜたり、オブラートに包んで服用していただくことをオススメしています。また、少量の白湯に漢方薬を溶かして入れてしまうといった手段もよいかと思います。
実際に飲めた時には「よく飲めたね」とたくさん褒めてあげましょう。成功体験となり、今後の服用にもつながるでしょう。
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