ストレス社会で増え続ける精神疾患
精神疾患患者数は30年前に比べて、2倍に急増し現在では約420万人に増加しています。男性は10人に1人、女性は5人に1人がうつ病で悩んでいるように、ストレス社会と言われる現代社会では心の悩みを抱える方は増え続ける一方です。
西洋医学から見る精神疾患
脳にはたくさんの神経細胞が存在します。また、神経細胞同士は脳内ホルモンで繋がっており、この脳内ホルモンの働きがかたよることによって精神疾患が起こると考えられています。
西洋医学では、この脳内ホルモンの働きを、抗うつ薬などによって調整することで症状に対してアプローチしています。
しかし、精神疾患患者が現代社会で増え続けているように、抗うつ薬が発展する中でうつ病患者は増え続けているという矛盾があります。実は薬だけではカバーしきれない部分があるという可能性は否定できません。
ココロの病とカラダの病は相互作用している?
ストレスから慢性的な腹痛で悩んでいるなど、心の病から体の病に発展した経験はありませんか?元の原因は心の病であるため、内科で異常なしと診断されたこともあります。このように西洋医学は心の病と体の病は別物として捉えられています。
一方東洋医学では、心身一如(しんしんいちにょ)という言葉があるように『心と体は一体である』と考え、大局的に症状をとらえます。体質改善という言葉の通りココロとカラダの繋がりを深く考慮し、根本的な原因を取り除くという方針に重きをおいています。
東洋医学から見る精神疾患
東洋医学の重要な概念として「気」があります。気とは"元気"や"気"が晴れないなどに使われるように、体のエネルギーや活力を意味します。
東洋医学ではココロの病を、『気の供給不足・供給過多』が原因であると考えます。漢方薬はこの気の量を調整することにより症状に対してアプローチしていきます。
併せて読みたい
このお悩みと関連が強い症状
パニック障害
うつ
PTSD
自律神経失調症
不安神経症
心のお悩み
気・原気について
気の根源となる「原気」という概念があります。気、つまりエネルギーのもととなる原気を維持することで健康な身体を維持できます。
では、この原気を良好な状態に維持するにはどうしたらいいのでしょう?原気には先天と後天の二種類に大きく分けることができます。先天の原気は両親から生まれた時に備わり、後天の原気は普段の食事や空気を吸い込むことで備わると考えられています。
どちらの原気についても生活習慣の乱れによって衰え、生活習慣の改善により良好な状態を維持できます。
つまり、規則正しい生活習慣を送ることで健康な身体を維持できるわけです。一見当たり前のことですが、体全体を見る東洋医学ではこの考えを古くから大切にしてきました。
漢方薬とこころの病
漢方では数千年前から、脳と腸この二つの器官のつながりを重要視していました。現在では、腸内フローラや幸せホルモンなど、腸と脳のつながりに注目されていますが、これはつい数年前のことです。
漢方薬は、古くから心因性の不調を得意としてきた分野。お困りの方は、一度相談してみる価値のある治療法の一つでしょう。
Reiyodoでの精神疾患に対するアプローチ
Reiyodoでは、漢方薬と、生活習慣改善の双方向からアプローチしていきます。特に精神疾患は患者様によって症状が異なることかと思います。
Reiyodoでは丁寧なヒアリングを通じて患者様の症状にあった漢方薬をオーダーメイドでご提案させていただいております。
また、日頃のお悩みや、主訴以外のちょっとしたお悩み、生活養生や食養生までLINE上で無料サポートさせていただいております。
最後に
東洋医学では「移精変気(いせいへんき)」という言葉があります。こころの悩み(精)をまったく別のところに移すことによって気分転換(変気)するという治療方法です。
「好きなことをしているうちは忘れられる」、「こころのうちを話すとスッキリした」などはまさしくこの考え方です。
ぜひ一度移精変気の考えにのっとり、気分転換してみてはいかがでしょうか?
Reiyodoでは漢方薬の提供に加え、LINE上で患者様の日頃のお悩みの相談も受け付けております。ご相談お待ちしております。
併せて読みたい
このお悩みと関連が強い症状
パニック障害
うつ
PTSD
自律神経失調症
不安神経症
心のお悩み